かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 433(韓国)

2019-12-11 19:29:07 | 短歌の鑑賞
  馬場あき子の外国詠59(2013年12月実施)
  【発光 武寧王陵にて】『南島』(1991年刊)P90~
    参加者:K・I、崎尾廣子、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
    レポーター:崎尾 廣子   司会とまとめ:鹿取 未放

433 公州に百済の宝みてあれば倭の土器のうたげさびしも

     (レポート) (崎尾)
 公州地方には熊津時代を中心に膨大な古墳が分布する。(『韓国の古代遺跡』中央公論社)


     (当日発言)
★ぴかぴかだけがいいわけじゃない。土器はしっとり、どっしりとして。(曽我)
★倭の土器の話ですけど、縄文式土器のようなものは日本で初めて造られたって言われているの
  ね。火山国だから土が噴火で焼かれるのを見て造り始めたって。(慧子)
★日本の土器は、それでも大陸や朝鮮半島の影響を受けているようですけど、ここではそういう
 歴史ではなくて、目の前の宝を見ながら、その時代の日本では素朴な土器で宴をしていたんだろ
 うな、とその後進性に感慨を覚えている。まして半島に派遣された学者や役人達はきらびやかな
 金属器などを見て彼我の違いにわびしさを感じただろう、そんな往事の日本人たちを思いやって
 いる。(鹿取)



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