『手抜き工事の手抜きは中世の肖像画家の絵画用語だった!』
皆さんは、そもそも何で「手抜き工事」と言うか、ご存知でしょうか?
いったい、「手抜き」の語源は何だと思いますか?
…それは時代をさかのぼって、レオナルド・ダ・ビンチやミケランジェロが活躍して
いた頃にさかのぼります!
昔は、今の様に、「写真」なんてありませんから、偉い方の姿を「肖像画」にしまし
た。
その時に、「手や指」を描くと、絵描きに払う「肖像画作成料」が高くついたのです。
…実際に「油絵」を描いた事のある方ならご存知だと思いますが、「顔」を描くより、
「手や指」を描く方が数段難しいですね。
…そんな訳で、画家に払う「ギャラ」を安くする為に、「手や指」を描かなくても良い
ポーズを選択する事があったのです。
この事を、「肖像画」のアーティスト達は「手抜き」と言ったのです!
…美術業界の「業界用語」だったんですね。
それが、いつの間にか、「インチキ建築家」「インチキ大工」の代名詞みたいになって
しまった訳です。
結局、「絵画」でも「建築」でも、テクニックがあれば、「手抜き」する必要ないん
ですよね!
『欠陥建築(欠陥住宅)の被害者に群がる「建築士?」「弁護士?」』
本当に多くの皆様から、励ましやお礼のメール有り難うございます。
でも、その中で、とっても気になるメールもいくつかありました。
それは、「ある団体」に「欠陥建築」の相談をしたところ、大変な金額を取られた
と言う話です。
「建築士」や「弁護士」で組織される、欠陥建築や欠陥住宅に関する相談業務を行
う「団体」はいくつかある様です。
それらの「団体」が、目の玉が飛び出るくらいの「調査費用」を請求している話は、
今までもかなり聞いて居りました。
その、べらぼうな「調査費用」が70万円~90万円と言う事は、既に知っていま
いたが、更にべらぼうな「調査費用」を請求する「団体」もあって、1000万円
以上の大金を「裁判費用」として欠陥建築の被害にあった「被害者」から取る人達
が、存在する事実も分かってきました。
…問題は、「費用対効果」と言う事なんです!
べらぼうな「調査費用」を掛けて、裁判に勝てれば良いですが、裁判に負けた場合
はどうするのでしょうか?
もしかすると、関わっている人達は、「被害者」が裁判で勝訴しようが、敗訴しよ
うが、どうでも良いのではないでしょうか?
「正義の味方」のような事を言って、「被害者」を集め、「裁判にはお金がかかり
ます。」「裁判をしなければ、相手からお金は取れません。」と、けしかけたとし
たら、如何なものでしょうか。
「被害者」は藁にもすがる気持ちで、「調査団体の建築士」「調査団体の弁護士」
に、借金してまで数百万円単位のお金を支払っているそうです。
今まで、「欠陥建築(欠陥住宅)」を建てた業者や建築家ばかりを「悪者」と考え
てきましたが、あまりに高額な報酬を要求する「調査団体」にも「疑問」を感じて
しまいます。
でも、なぜ、「被害者」はべらぼうな「調査費用」を支払ってしまうのでしょうか?
何か、「悪い宗教」に大金を注ぎ込むのに近い気がします!
よく、TVでサバンナでの厳しい生存競争を映していますが、この「被害者」と
「調査団体」の関係が、ライオンに襲われて倒れた「シマウマ」に「ハイエナ」
がたかる関係に見えてしまうのは、私だけでしょうか?
『大手住宅メーカーの住宅は、アトリエ系設計事務所の家より遥かに優秀!』
今回は、私どものHPに寄せられたご質問の中で、多かったものをご紹介します。
最近こんなご質問が多いです…
「大手住宅メーカーは危険な家を作ると言うのは本当ですか?」
最近、HPやブログの「検索エンジン」に実名を出して「大手住宅メーカー」の建てた
家が「欠陥」だとか、設計事務所の「建築家」が「大手はあぶない!」の様な発言を
しているのを、頻繁に見かけます!
しかし、これを信じるのは待って下さい!
私も、これらのHPやブログを読みましたが、「科学的根拠」が示されていないんです。
一般的な「裁判」の場においても、「科学的根拠」が無いものは、全く相手にされな
いと思って下さい。(敗訴するでしょう。)
実際に、私は、何棟も「大手住宅メーカー」の住宅を検査しましたが、どれも、一般
的な大工が建てる家など比較にならない位、よく出来ていました。
私が担当した調査において、大手の住宅で、「欠陥住宅」は一棟もありませんでした。
なのに…
なぜ、こんなにもネットで「大手住宅メーカー」を悪く言う「建築家」が多いので
しょうか?
私が推測するに、「注文住宅」を設計していた「設計事務所」、多くは「アトリエ系
設計事務所」は、「大手住宅メーカー」の住宅があまりに安くて性能が良いので、
仕事を奪われている現実があります。
…そんな、仕事の上で「大企業」に仕事を奪われた「恨み」では無いかと思うのです!
…皆さんは、異なるいくつかの意見があった時、どちらの意見が正しいかを見極める
事も必要だと思います。
特に「ネガティブ」な「ネット情報」には、何の根拠も証拠も無く相手を「非難」し
ている場合もあります。
騙されない様に、十分注意しましょう!
『耐震基準を下回る建物でも、倒壊しない場合がある!』
神戸の震災の後、「建物が倒壊したのは、建物に欠陥があったからだ!」と、騒ぐ人達
が多かった様に思います。
…そして、その様な人達の中で、「一部の建築士」が集まって団体をつくり、「弁護士」
と共に欠陥住宅をなくす運動を始めました。
しかし、実際、裁判の結果を見ると、「敗訴」が非常に多い事がわかります!
…ここで、今一度考えてみたいのは、「欠陥住宅だから地震で倒壊したのか?」と言う
事です。
実は、私は、神戸の震災の後で、不思議な光景を目にしました!
神戸市内の、ある場所の1キロ四方エリアにおいて、新築はほとんど全壊しているのに、
一軒だけ築50年以上の、木造二階建モルタル造の家屋が、ほとんど無傷で建っているの
を目撃しました。
更に驚いたのは、この古ぼけた家には、筋かいも無ければ、火打ばりも無かったのです。
所謂、「欠陥住宅」です!
築2~3年の家が全壊し、十分な耐震性も無い築50年以上の家が、無傷だったのは、
理論的に説明が難しいです。
…最近では、Eディフェンスと呼ばれる実験施設に、「実物大」の家を作って、巨大地震
と同じ震動を再現した実験が行われるようになりました。
実は、そこでも、耐震3階建の木造住宅は倒壊し、普通の3階建住宅は震度6にも耐え
た、奇妙な実験結果が出て居ます。
…つまり、「理論」と「結果」は、必ずしも一致しないのです!
中には、「理論」が間違っている場合さえあります。
ですから、巨大地震で家が倒壊して、「家に欠陥があったからだ!」と、決めつけては
いけないと言う事です。
最近では、仕事の無い「建築士」が、「貴方の家は欠陥です。補強しないと倒壊します!」
と、言って、確実性のないかもしれない耐震工事に、数百万請求するケースが多いです。
これは、別に悪い事ではないのですが、そんな事をしないと仕事がない「建築士」を、
哀れにさえ思います。
…神戸の大震災の後や、姉歯建築士事件の後に、次から次へと「欠陥建築を調査する人達」
や、「欠陥建築裁判の好きな弁護士」が現れましたが、最近では、なりをひそめています。
丈夫な家を作るに越した事はありませんが、この世の中に「確実」と言う事はありません。
建築家の多くが、「借家」に住んだり、「ボロ家」に住むのには、ちゃんと理由があるの
です。
『犬猫を家の中で飼う事から起きるトラブル!』
最近は、家の中でペットを飼います。
そんな時に、便利なのが、犬猫専用の「ドア」です。
普通、家の中の建具の一番下に、「犬猫専用の出入口」を設置する場合が多い様
です。
猫の場合は、自由に外出も可能なように、玄関ドアに、「猫専用の出入口」を
設置します。
最近は、大手の住宅メーカーでも、「ペット専用出入口」を装備した家を販売する
ところもある様です。
…しかし…
この「ペット専用出入口」はトラブルが多いのです!
どんなトラブルが発生するかと言うと、ペットの「しっぽ」や「首」、それに「足」
が挟まれる事故が多発しています。
買主が、家に帰ってみると、我が家のペットが、目をひんむいて瀕死の状況だったり
する事が、実際にある様です。
私の元にも、「街の発明家」なる人物から、「ペット専用出入口」の売り込みがあり
ますが、採用した事はありません。
…今回の欠陥は、「建築基準法」とは全く異質のトラブルなのですが、万一、事故が
起きた場合、建築家や工務店の責任を追及される事案です。
それにしても、日本もイギリス並みに、ペットを大事にするようになったものですね^^
昔、イギリスに住んで居た日本人が、家の外に犬小屋を置き、犬を鎖でつないでいたら、
警官がやってきて、「イギリスでは、この様な犬の飼い方は虐待です。」「家の中で
自由に遊ばせてやってください。」…と、注意されたとか…
労働者がまともな家に住めない「我が国」において、「生類憐れみの令」みたいに、
「お犬様」「お猫様」が、自由に出入りできる「扉」の安全性まで考えないといけない
時代になったのだと思います。