終の車

毎日、私の足となり「今日は東か明日は西か」でこの痩せない身体を運んでくれているアクアとおさらばすることになったのでございます。
今年が丁度５年目となり２回目の車検を迎えることもあり、高齢者の自動車事故のニュースを見る度に「明日は我が身かもー」と心配しているときに新型車には衝突回避装置が搭載されていることを知り、思い切って変えることにしました。
車を変えるときはいつも〝終の車〟と思っているのに、そう思いながら何度車をかえたやら－。
でも、今度はいよいよ本当に〝終の車〟になりそうでございます。

わが年齢を考えるに、これから何年車を運転できるであろうかと指折り数えて両手はいけるであろうかと思いつつ、先輩などを見ていて私も出来るだけ長く運転をしなきゃと思うのでございます。
片田舎に住んでおります故、スーパー、銀行などが歩いては行けない距離にあることを考えると、これは便利な所へ今のうちに引っ越しをした方がよかんべかと思うのでございますが、現実的には田舎ゆえなかなか実行に移すのはむつかしゅうございます。
でも、何年か先には自動運転の車が出来て行き先をハンドルに言えば「奥様、承知いたしました」と言って座っているだけでスーパーや銀行へ連れて行って車が出来るやも知れません。
そうなれば真っ先にその車を買わねば…と思うのでございますが、その時にこの世にいるかどうか、世にはばからない性格だと自覚しておりますので、さて、どうなりますやらー？

と言うことで、今月末には新しい車がわが家にやってきます。
色は駐車場で見つけやすいようにスカイブルーにいたしました。
今の車がシルバーなので、買い物に行って置き場所を忘れたくさんのシルバーの車の中からわが車を平静を装って発見する難儀さ。
これからそういう機会はますます増えるであろうと予感し、この色にしたのでありますが最近ブルー系の車が増えてきたような気がして他の色にすれば良かったかと思っています。

歳を重ねると言うことは、若い頃には思いもしなかったことが起きて来るものだと実感しています。
まさか車の色を考えるのに車が迷子になったときの事を考慮せねばならんとは思いも寄らなかったことで…。

今の状態を長くキープ出来るように「今日は東か明日は西か」で日々行動しなければと思っている私なのです。