
記憶色はアカトンボにこそふさわしい気がする。
特にキトンボの憧れの翅の色は目一杯記憶色で表現したいところだ。



郷愁の赤といえば、ミヤマアカネ。
この赤には幼少の頃からの特別の思い入れがある。
翅まで真っ赤になったミヤマアカネ・・・それはなかなかとれない子供の頃の
憧れだった。

♀は♂に比べて色が褪せている。
低いところに止まったので、正面から写してみることにする。


上は普通に座った姿勢から。下は、殆ど腹這いになった状態で写したもの。

しかし、ミヤマアカネの連接産卵の撮影は難しい。
アカトンボ毎に連接産卵の際の動きに癖があるのだが、
ミヤマアカネは特に落ち着きがなく、写すのは至難の業である。
キトンボは、その点、まだ落ち着きがある。
アキアカネも滞空時間が長いが、今年は個体数が少ないためか?
非常に近寄りづらくシャッターチャンスは少ない。


今までアキアカネの連接産卵なんかどうでもいいや・・・くらいに考えていたが、
シオカラトンボ産卵同様、ちゃんと撮れた試しがないので、少しチャレンジした。

マユタテアカネのアップ撮りはじつにイカさないが、このトンボで全体にピントが
合ったしょっとは、自分としては珍しいかもしれないのでむしろイカしたショットだ(笑)

昼間は日当たりの良い石で、場所取り合戦が繰り広げられる。
オオアオイトも負けていない。時々、マユタテアカネと空中で小競り合いを繰り広げるが
しばし休戦して仲良く休んでいるところ。
istDSもしばらく使っていなくて、だれか大事に使ってくれる人にレンズ付きで譲ろうか?
とまで考えたが、せっかくなので活用することにした。こちらには広角レンズをつけて、
二刀流であ~る。しかし、何のことはない、非常~に動きづらい。広角撮影用なので、
絞り込んでストロボをつけているから、結構重いし、気をつけないとまたストロボの首が
折れる・・・。

老いたリスアカネが産卵していたので、istDSに持ち替えて、写してみたが、
ストロボが微妙にはずれていて、発光しなかった。でもこれはこれで味があるかも?

何だか十五夜の縁側みたいな絵になったが、結構これもイカすかも?
窮屈な姿勢でファインダーを覗きながら写したが、こういうのこそ、
K20Dのライブビューを活用すべきだ(現場でもそう思ったが、レンズの
つけかえが面倒だった)