Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
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写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

今年最後?のダブルヘッダー

2008年11月15日 | トンボと蛾


蛾探索でお世話になってるチームからフユシャク探索の
お誘いをいただく。
天気もよさげなので、せっかくの遠征、昼間のオプション
もつけることにする。

現地に着いたのは午後1時頃。
この時期ともなるとさすがにトンボの姿は少ない。
早速、姿が見られると思われる水辺へと降りる。

とほどなく、枯れ草にとけ込んでいる♂を発見。



これは美しい。思わず息をのむほどの美麗個体だ。
この時期でこれだけきれいなのが残っているのも
得難い経験かもしれない。
目玉の透明感がすばらしい。

それはそうと、手持ちのレンズチェックをシーズン中
にしておきたいという目的があるので、残り少ない
トンボで色々とチェックすることにした。

まずは買った当初以来、広角ばかりに気をとられて、
チェックしていなかったシグマ17-70の望遠側での
マクロチェック。



やりながら思わず笑ってしまったのであるが、70ミリ側でのマクロは
1:2.3となかなかの倍率ではあるが、その最大倍率を得るためには、
トンボに限りなく近づかなくてはならない。
その距離はピントを合わせたい部分とレンズ先端との距離が1センチ。
つまり最短でトンボをとらえようとする前に、レンズの先端がトンボ
の翅に接触してしまう。。。ということは、当然、撮影はほとんど無理。
正面や背中側からだったら不可能ではないが、近すぎて秋の光の角度か
らしてもどうしても影になってしまう。うまく影を入れないためには、
かなりローアングルから狙うか、光線の角度をうまく調節できるような
アングルで狙うしかない。
このあたりはいずれじっくり試せる被写体で検証したい。
ちなみにこの辺のアカトンボは人を怖がってすぐ逃げる傾向があるので、
近寄るのは難しい。これはレンズ先端とトンボの距離が10センチくらい。

どちらにしても、比較的満足な大きさで写し込むとこんな感じである。
シグマならではのシャープ感は良いが、バックのぼけ感はイマイチと
感じる。

お次は先だって手に入れた500ミリ(笑)の補助光撮影チェックと
遠距離撮影チェック。



ストロボ光の演出で、そこそこコントラストのある画像は得られるようだ。
遠距離撮影は、ブレが出てしまいちゃんとチェックできなかった。
いかにコントラストをつかみやすい角度で狙えるかが勝負になりそう。

お次は、200ミリマクロと70ミリとのマクロ撮影比較。
K20DとistDsにそれぞれ違うレンズをつけて行っているので、
色合いなど単純な比較はできないが、まあこんな感じ。




下が70ミリである。まあそれなりに良い描写をしている。デジタル的な描写ともいえる。
ついでに17ミリでの撮影。




明るいので絞り込んでストロボなしでも行ける。
上の画像はストロボがイカさないが、ストロボ光をうまくデフューズ
できれば、設定次第でメリハリのきいた写真が期待できる。

さてせっかくなので、他の被写体も少々あさってみる。



厳密にピントを合わせるには相当集中しないとだめだろうが、
縮小画像だったらまあまあ見られる画像は簡単に撮れる。



昼間の蛾を発見してしまったので、17ミリでの撮影。



マイコやナツアカネは遅くまで健闘する仲間だ。
しかしマイコは相変わらずいい角度で狙えない。



アキアカネもいたが、今年はアキアカネの勢力ふるわずの感がある。

そんなこんなで日の高い内はトンボを中心に撮影を楽しみ、
その後、近くの大型スーパーで子供の買い物につきあったり
して時間をつぶし、レストランでたまの贅沢を楽しみ・・・
といってもファミレスしか見つからなかったが。。。

そのうちやっと夜になったので、待ち合わせ場所へと向かうことにする。
時期が時期なら黄昏観察などでいくらでも時間がつぶせて、むしろ時間が
足らないくらいなんだが、この時期だとそのための題材が少ない。

少し早く着きすぎてしまったので、現地周辺を少々見て回ること
にするが、蛾の姿は皆無に近い。
かろうじて、5年ぶりのオオノコメエダシャク♂などに出会った。
思えば、蛾探索にはまったきっかけはこのオオノコメエダシャクを
秩父で撮影したのが端緒だった。



そのうちに皆さんが集合し晩秋の山奥探索へと向かうことになる。
下の方では蛾影はさっぱりだったのに、標高を上げると結構な数が
見られるのはおもしろい。要は、平地より一足早く冬の蛾が現れる
のだ。
気がつくと、気温がすでに氷点下!



先日も書いたが、自分の蛾像コレクションも登録数では1500まであと4つと
迫ってきていた。この夜で1500を達成できるか?が個人的ポイントだった。
上の方では、それなりに蛾は見られるものの、そうおいそれとは初顔には
出会えない。チャバネフユエダシャクに、ナミスジフユエダシャクの一種、
ミドリアキナミシャク・・・ちなみに左下は、クモガタガガンボの一種。
なんとなくフユシャク♀に感じが似ていて面白い。



クシヒゲシャチホコ系もいたが、残念ながら見たことのあるただのクシヒゲ。
キリガもわずか一頭いたが、ノコメトガリの生き残りのようだ。

しかしさらに標高を上げると、どうにか初顔がぼちぼち現れ始めた。



この時期限定のウスオビフユエダシャク、なかなか出会えなかった
オオチャバネフユエダシャク、トビコモンハマキ、ウスズミカレハ。
ただし下の二つは死体。ハマキは自販機のガラスの向こう側に入っていた。
といったわけで、ギリギリ4種をゲット。1500の大台に乗せた・・・かな?