Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
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写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

百蛾夜行 第二巻

2007年06月23日 | 
先週末に続き、山奥探索である。
このところ都合のつきやすい金曜日の天気の崩れ方が微妙だ。
今回もだいぶ雨が降っていてその割にはムシムシしてないので、だいぶ迷ったが
思い切って強行軍を発進する。

出発もだいぶ遅い時間になってしまったが、途中、目安にしている何カ所かでは
蛾の姿は少なく、先行き不安になりながらの往路となった。

まずはいつもの低山のポイント。
近づくといきなり貼り付く大量の蛾の姿が確認でき、これならハズレはなさそう・・・
とホッとする。
蛾の集団の中に入ってみると、雨のせいか?異常に数が多い!願ってもないことでは
あるが、ものすごい数の蛾がものすごい勢いで飛び回っているので、たちまち体中が
蛾だらけになる。一番なれなれしいのはいつもの事ながら通称柿の種---ホソバの類で
ある。やはりホソバが圧倒的に多いのだろう。
数は多いんだが、初物らしき姿は思ったよりも見つからない。



地味系の初物を若干得たが、結局手応えは思ったほどなく、それよりもまたまた時間を
だいぶ使ってしまったので、山奥へと急ぐことにする。
何しろ夏至なので、早く回らないと夜が明けてしまうのだ!

次は、前回時間の関係で覗けなかった神社のポイントへと向かう。
自分はこのポイントと相性があまり良くないようであるが、今回はどうか?
・・・・・・・きれいめのハネモンリンガがいた程度で、殆ど収穫ないのに
またもや時間を消費してしまい、タイムリミットが迫ってきた!
残り時間で二カ所は難しい。山々を渡り歩くので移動時間も相当かかるのだ。

神社では一応トビモンシャチホコの初物があったのをすっかり忘れていた!
神社ごみ~ん!


兎にも角にも次の場所に峠のポイントを選択し、直行する。
峠に着いたのはもう午前三時にかかろうという頃だった。
山の端も徐々に明るくなってきた感じである。
ここでは見慣れぬ羽の中程の黒い中型の蛾が見られた。よく見るとトガリバで
ある。



その他、会いたかったアマヒトリやナミシャクなどを得たが、一応見たいと思っていた
ヒサゴの姿はなかった。ヒサゴは8月までチャンスはあるので、またの機会ということに
しよう。。。また、不明のクルマアツバも見られたが目下調べ中である。


蛾像掲示板に問い合わせたところ、クルマアツバではなく、
シタバガのウスマダラアツバのようである。いずれにしても
初物で今回は現状14種追加、通算1307種。


さて、初物もそこそこ得られたし、後は明るくなるだけだから帰るか・・・と思いつつ
峠をおりたが、洞窟への分岐のところで急に気が変わり、手前の渓谷(先日一番初物の
多かったポイント)だけでも覗いていこうと言うことになる。
結果的には、これが結構功を奏したかもしれない。
もう既にだいぶ空は白んできていたが、草むらなどで多少の蛾を漁ることが出来た。



その中に珍品(と言うほどではないが、おいしそうな色)ベニモンコヤガが含まれていた。
見かけは小さく、薄暗い中では変わったハマキ系のミクロに見えたが、写してみるとピンク
の模様が鮮やかな美麗種である。
多分これが(同定した順番で)自己1300種目あたりになるのでは?ということで、記念の種となった。

初夏の山奥行きは、ますます楽しくなってきた。
来週も行けたらまだ見ぬ蛾を求めて行きたい。


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2 コメント

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Unknown (きどばん)
2007-06-24 05:01:58
おはようございます。

いつの間にかブログを始められていたのですね。
蛾は写真を摂っても未処理画像が増えるばかりで・・・
ほとんどスルー状態です(笑)

こういうブログはMatszさんに合っているんですかね・・・何か伸び伸びと・・・楽しそうに作られている感じが伝わってきます。
たまに眺めるだけですが、更新を楽しみにしています。
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Unknown (Matsz)
2007-06-24 14:24:01
きどばんさん、ご来訪ありがとうございます。
そうです、今度ブログをはじめてみました。
こういうものも、
インターフェースがもっと改良されていけば、
かなり面白くなるでしょうね。
毎年言ってますが、今年は地元でお会いできると
いいですね笑い。
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