Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
当ブログの写真、文章の無断使用禁止。
写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

絞りとボケ

2012年07月08日 | トンボ


今週末も悪天候で遠出が出来ずくさっていたが、野暮用など済ませている内に
だんだん晴れてきた。所用があって近所を歩いていると、若いオオシオカラの
姿が。。。しかしカメラは当然持っておらず、所用を済ませてからカメラを手に
見かけた場所に直行するが、既にその姿なし。

仕方なく、ヤブ蚊を警戒しつつ近所の草むらを覗いてみた。



どこから生えてくるのか?羽化間もないものから成熟しかかって動きの活発なもの
まで数頭のシオカラがたむろしていた。他にもウスバキがいたが90ミリでは近づく
のが難しく逃げられた。
実はせっかくなのでしばらく使っていない三脚のテストをしようと思っていたのだ。
自分はせっかちで短気なので撮影するまで時間のかかる三脚は殆ど使用しない(笑)。
上の個体の他、別のシオカラやノシメで三脚を使った撮影を行うが、三脚を稼働したからには
もっと暗い環境での撮影を試してみたい訳だ。
防虫剤が足らなかったのかだいぶ蚊に食われたのでそこはひとまず退散し、先日木陰の
ノシメを撮ったあたりに行ってみると、一頭だけ木陰で佇む個体を見つけた!(冒頭)
これまたせっかくなので、同じアングルで絞りを変えて写してみた。



左は絞り開放f2.8/右はf11.0
絞りを変えるとバックの被写界深度が変わることは写真を撮る人なら大体知っているが、
ケースによってどういう具合になるのか?は経験を積まないとなかなか見えてこない部分だろう。
この場合は、冒頭の引いた絵(開放撮影)を参考にしてもらうとわかりやすいかもしれない。
絞り11のカットは0.6秒という比較的スローシャッターながら、春先にオークションで落とした
例の雲台がカッチリとカメラを固定してくれて鮮明な画像が撮れた。尤も200マクロだとカッチリ
止まるかは微妙なところだが(笑)。



左から f3.5/f5.6/f8.0



等倍比較。

2012年07月07日 | トンボ


今期はどうもヤンマに縁がない。
せっかくの休日、悪天ながらせめて羽化でもと思って出かけるが
ことごとく外し丸坊主。。。
そのまま休養を決め込むかと思われたが、どうにもトンボを写さない
と気が済まず(笑い)、小雨の撮影としゃれ込むことにした。
ところが。。。



撮影に入った途端にいきなり土砂降り、必要も無いのに機材の入った
リュックを持ってきてしまい、それを車に戻すのも車上狙いには二度と
あいたくないから出来ず、小さな折り畳み傘で十分と思っていたら
そんな具合で、第一、傘がリュックに当って邪魔でしょうがない。。。苦笑

そんな逆境の中で三脚の練習も兼ねて何枚か撮ったが、背景をうまく選
べず雨は写らず、ピント合わせも結構いい加減になってしまった。
おまけに撮影を切り上げたら途端に雨が止むがもう写す気はなし。
でもトンボは写せたのでまあ良かった。

トンボと紫陽花

2012年07月06日 | トンボ


冒頭からセンスの無い画像で恐縮だが、要はトンボがアジサイに止まる場面を見て
これはいい題材!と取る物も取り敢えず写したものである。いつでも最適なアングル
におさめられる力量を身につけたいものだ。



アジサイのみのカットもチャレンジしてみたりしたが、あからさまでなく且つ主張する絵は
当然一朝一夕という訳には行かないだろう。



気分はまだ6月のままなんだが、無情にも時は過ぎもはや7月である。
ふと見ると木の幹にニイニイゼミの羽化殻がついていたりして7月だと納得せざるを得ない。
それにしても今更ながら気がついたのだが、オオヤマはまるでエイリアンのようだと思った。



リアルエイリアンを思わせる顎だ。



随分昔、仕事で東北の学校に行った時、控え室になっていた体育館の物置小屋で死骸を見て以来の出会いだ。
(その頃はトンボも含め昆虫全般に全く興味はなく「あ、オオヒカゲだ」と思っただけだった。)
200ミリの強みは「シフト」できること。90ミリ、75ミリ、35ミリだとなかなかこうは行かない。



大雨で流されて羽化失敗したのが何とか這い上がったものか、それとも???

Oze

2012年07月04日 | トンボ


地元で見かけなくなって久しい。
去年まではどこかに遠征した折にちょくちょく見かけていたが、
今年は遠征は殆どしていないので会えずに終わりそうだった。



マクロレンズ撮りは昨年まで結構やったし、フレクトゴンで雰囲気ショットが
面白そうと思って狙うが、あまり期待したような結果は出なかった。
何しろファインダーで見る限りではどのくらいボケているのか?わかりづら
いというのもある(こういうのはEVFの方が有利なのかな?)。
今回はより効果的な暈かし方のヒントを一つ得たが、それもまた状況次第
というのもあり、経験を積むしか無いだろうと感じた。



紛らわし系イトトンボ。オオイトは雰囲気でわかるが、エゾイトは慣れても少しだけ難しい。
勿論写真に撮ればすぐわかるが、パッと見で見分けるときの指針としては、側面から見た青の多さ
(エゾイトの方が多い)で判断。これで大体間違いない。



モートンの♂♀。もう少しちゃんと撮ればよかったと後悔。



これからはアオイトの天下になるのだろう。

羽化

2012年07月01日 | トンボ


朝から時間の取れる週末はあいにくの天気というパターンが多い。
天気の当てが外れ、悪天でも対応可能な羽化撮影に切り替えるが、羽化撮影も
照度の関係から出来れば明るい晴天の日が望ましい。



今期の夏組はどうも出が読めない。
いくつかあるターゲットの内、かろうじて一つにたどり着けたが、暗い曇天での
撮影となると低速シャッターは不可避なのに、最も必要な道具(リモコン)を家
に置き忘れてしまった!



仕方なく代替措置としてタイマー撮影などで対応するが、暗くて目もよく見えないので
だんだん集中力が途切れあまり成果が上げられなかった。



QFとたまに稼働のシグマ24mmでのカット。24mmも広角な感じは悪くないのだが、
今ひとつ雰囲気が出なくて普通に感じてしまう。