DT200Aの庫 (goo-blg)

惜別 野辺山SLランド最後の姿


 酒井のDLが2両並ぶ姿はオタク君にはたまらない光景ではないでしょうか?左のDL(DL 2号(木曽60号))は現存する酒井製DLでは最古参の部類に入り昭和11年製と言われていますので90年前の生れとなります。     18,09,29 野辺山SLランド(閉園後)  14:50頃  Canon EOS1DX MarkⅡ

 09月29日は08月末で閉園となった野辺山SLランドの車両の撮影会があると言うお誘いを受けたので私もそのお言葉に甘えて出掛けてきました。
 おりしも日本列島に接近した台風24号に刺激された梅雨前線で雨が降り続けたあいにくの天気でしたが、10月に入るとすぐに線路の撤去作業に入ると言うとのお話でこれが本当に最後の姿と言う事で久しぶりにカッパを着て傘をさしての撮影となりました。


 このSLランドではDL 3号機と呼ばれた機関車で1964年 酒井製造で辻堂にあった関東特殊製鋼で入換に使っていたその後解体処遇から奇跡の復活をした機関車でこのSLランドでは主力機となっていました。    18,09,29 野辺山SLランド  15:15頃  Canon EOS1DX MarkⅡ

 正直に申し上げると小海線でDD16のトロッコ列車や団臨などが頻繁に運転されていた時代からここのSLランドのその存在は知っていました。ただ子供相手の遊具施設と思い込んで興味もわきませんでした。しかし最近、鉄ちゃん仲間からここのDLは全て酒井製で最古参は戦前のものである事。更にこのSLランドの経営者はすでに二代目でその維持には並々ならぬ苦労がありとても厳しい状況であると伺い、いつかは出掛けようと思い続けていましたが08月末で閉園のニュースに接して”これで終わりかぁ!”と観念していた矢先に撮影会のお誘いを受け、これ幸いにと出掛ける事にしました。


 このSLランドの目玉であるSL362号機と363号機(共に1948年製)でベルギーのアングロフランコベルジ社フランコ・ベルジェで製造された蒸気機関車でSLランド1988年に362号機を動態復元したものの法的規制の関係上(たぶん新規ボイラーとして認可ががとれなかったのだと思います)、既存のボイラーを修復して使用することは出来ず後部に別に蒸気ボイラーとディーゼル発電機を搭載する改造を行い、ディーゼル発電機で発電した電力でボイラーを駆動して蒸気を発生させ、機関車を駆動するように改造されています。構造上、蒸機圧を上げると動いてしまうので”圧を上げて煙を出してください!”と言えないのが何とも辛いところです。前が改造していないオリジナルの姿を残す362号機で少し前までは煤だらけだったのを手作業で磨いたそうで黒光りしていました。こののまま解体となるのでしょうか?      18,09,29 野辺山SLランド(閉園後)  14:31頃  Canon EOS1DX MarkⅡ

 29日の撮影会は14時頃からと言うので久々のドライブも兼ねて二代目FORSTERで出撃しました。時間もあるので自宅を06:45に出発して明神・三国・御坂峠経由で一般道だけを使って野辺山まで向かいましたが甲府市内の国道20号の大渋滞以外は順調に走れて(ナビをちゃんと見ていれば迂回路があったにもかかわらず気が付かず完全に自分のミスに近いもの)途中で温泉にも入って、さらに美味しいうどんもいただいて列車でやって来るピー助君と待ち合わせした清里駅に13:25に到着し合流し三人でSLランドに向かいました。


 今回は次がない撮影出したので何年振りかでカッパを着て傘をさしての撮影でした。しかしピー助君に撮ってもらったこの画像ではいつもの雨が降る=不貞腐れて車から出てこないの自分ではない気がするのは私だけではなかった様です(笑)。   18,09,29 野辺山SLランド(閉園後)  14:35頃    私のiphone7カメラ機能でピー助君が撮影

 帰りはピー助君らと三人で中央道―圏央道と帰って来ましたが久々に逢ったぴー助君と話に盛り上がり過ぎて圏央道・海老名ICで降り損ねると言う大失態をやらかして突放駅が海老名駅→本厚木駅に変更となってしまいましたがそれでも事故もなく自宅に22:30には到着し久々の雨鉄の洗礼を受けた一日が終わりました。


 天気が悪くても野辺山へ向かった理由はこれでした。バルブ撮影のセッティングをしてくれる段どりになっていたのです。ただ雨が本降りでスローシャッターでは雨が縦に写り込んで(横に雨が移り込んだら豪雨で帰れなくなります)しまうので苦労しました。また光源が全くなくセッティングもされていなかったのでLEDで照らすと良い加減に363号機が浮かび出て来ました。  18,09,29 野辺山SLランド(閉園後)  18:19頃  Canon EOS1DX MarkⅡ  

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コメント一覧

DT200A@CF-F9
外山公夫様
 いつも弊ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。また今回は貴重なご指摘ありがとうございます。早速、本文を訂正させていただきました。
外山公夫
ご無沙汰致しております。大変に貴重な機関車で、撮影された事は羨ましい限りです。
説明文中に、ベルギーのアングロフランコベルジ社とありますが、この機関車メーカー「フランコ・ベルジェ」はフランスの会社で、ベルギーにも支社・分工場があります。ちなみにTGVはじめフランスの高速鉄道の主力メーカーでおなじみのアルストームの前身です。フランスのメーカーによるナロー機関車としてとても貴重な機関車で、ヨーロッパにはオーストリアに動態機が3輌いるのみです。この機関車、解体あるいは静態保存されるくらいなら、ヨーロッパの保存鉄道・趣味団体に譲渡して動態保存にすれば・・・・・と考えてしまいます。
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