さて、昨日の撮影のご報告をしたいと思います。昨日の撮影は午後より帰国のため小青机務段で朝陽を狙っての撮影でした。実は今から5年前の2003年2月に葦河での撮影帰りに、駄賃のつもので寄り道をして、夜明け直後の小青机務段で劇的な夜明けを経験してました。あの感動が忘れられず数年。今回の企画を聞いて今再びと、ツアーでは特にこのスチェーションをリクエストした次第なのです。
ただ03年と大きく異なるのは蒸機の稼動数が激減してしまった事です。03年はSYが10両以上稼動していましたが、今は4両しか稼動していません。さらに定期運用があるために小青机務段に一度に大量の蒸機を集結させ撮影することは不可能なのですが、今回は普段は火が入っていないKD6や建設が稼動しているため小青机務段の蒸機集結が実現可能となった次第です。しかし、そこまでお膳立てをしても天候が良く、地平線から太陽が昇らなければ意味がありません。事実、10日は昼間は天候は回復したものの、朝はどんよりとした曇り空でした。そんなスチェーションではせっかくセッティングした意味がありません。そして当日の朝、恐る恐る空を見上げると満点の星。さらにほとんど無風状態と絶好のコンディションです。
夜が明ける前に現地に到着。到着時点では1両しかSYがいないので少し心配しましたが、程なくして3両が立て続けに入区してきました。そして気がつくと東の地平線に丸い太陽が顔を見せ始めました。いよいよ、ドラマの始まりです。それまで談笑していた42人の顔が一瞬にして引き締まります。太陽がまんまるに出ると同時にシャッターの嵐となりました。太陽の赤味が無くなる約20分間のドラマに一同満足し、それからは笑顔ついつい出でしまうくらい満足させてもらいました。
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08,02,12 鉄法鉱務局鉄道部小青机務段