廃車となった1006号も車庫内では走行可能で撮影する事が出来ました。 10,09,19 函館市営駒場車庫 1006 Canon EOS50D
19日の朝は湿っぽい空気感で目覚めました。時間は5時過ぎです。窓から外を見ると案の定、雨は降っていないものの、道路には水溜りがあり天気が悪そうです。覚悟はしていましたが、やはりどんよりした曇り空を眺めるとテンションが下がってしまいます。
今日は列車で函館に移動して函館市電を撮影する予定になっています。まずはホテルのビッフェ形式の朝食を済ませるのですが最近のビジネスホテルは美味しい無料朝食が定着して大変に助かります。とくに歳を重ねると朝の温かいご飯は一日の活力になるのがわかるようになりました。ただ朝食は06:45からと言う事だったので、早目に開けてくれないか?と淡い期待を持って06:35くらいに向かったのですが、開始時刻厳守で供食が始まったのは慌てて食べる事になってしまいました。(タイムスケジュール通りなので、致し方ないところですが…)
移動列車は函館07:30発の”白鳥41号”で、この列車は青森-函館間のみの運転で他の特急の接続もなく自由席はガラガラだろうと思ってはいましたが、座れないと嫌だなぁ!とそそくさと朝食を済ませ、駅に向かいました。列車は既に入線していたのですが、さすが3連休です。自由席はそこそこ席が埋まっている状況で、最終的には青森駅発車時点で満席となったのにはビックリでした。
この”白鳥41号”は津軽今別駅に停車するのですが、津軽線の気動車で先回りすると超秘境駅の津軽今別駅でありながら30分弱で”白鳥41号”に乗換出来るため(こんな接続が良い列車はないのでは?)、同駅から30人程度の乗り鉄が自由席に乗車してきましたが、その異様さに一般人には同じ穴の狢である鉄ちゃんだと言う事を忘れて、思わず失笑がこぼれてしまいました。
昨晩の呑み疲れと朝食の満感で青函トンネルに入ってしばらくして寝てしまい、起きたら五稜郭寸前でした。北海道の天気も一段と芳しくありません。まずは市電で駒場車庫へ向かい12時まで車庫で撮影会となります。本来は立入禁止の構内でこちらのリクエストに沿って車両を入換えていただいて撮影する事は天気が悪いとは言え(逆に好天だと光線がキツイという事情もあります。)至れり尽くせりの至極の時間です。
天気が悪いのでどん底にテンションが下がっているとハイカラ号のアテンダントさんが出てきてくれて撮影会が始まり、我々オジサン達は一挙に異様な雰囲気に陥り、大変な盛り上がりとなりました。 10,09,19 函館市営駒場車庫 Canon EOS50D
撮影会は12時頃に終了しチャーター列車の走行写真を撮影のために市電に乗り込みます。車窓から眺める空は相変わらずどんよりした雲が切れる事はまずあり得ない状況が続きます。市電が函館駅近くになった頃゛このまま残っても天候が回復するのは夕方遅くになってしまう!そう思った瞬間、衝動的に帰路に着こう!と決意しました。幹事さんに断って函館駅前電停で下車し、足早に函館駅に向かいます。
ホームには”スーパー白鳥”が既に入線していましたが、意外にも自由席には空席が目立つ状況で好みの席を選べる状況でした。列車が定刻に発車したので、ぼんやり函館の街になんと雨が落ちてきました。こんな状況では撮影する気にはならず帰路に着くのが大正解かな?とくそ微笑んでしまいました。
さらに青函トンネルを出で本州側に入るとなんと雨は本降りでした。列車は青森駅でも乗車してきた乗客より下車する乗客のほうが多いくらいでかなり座席に余裕が出てきましたが終着駅の八戸駅直前の三沢駅では様相が一変してしまいました。三沢基地の航空ショーが悪天のために時間を早めて終了したためにちょうどその時刻と重なってしまい、三沢駅のホームは大混雑でした。それも日本人より米国人らしき人が多く、まったりムードの自由席も一転し、日本語より米国語が飛び交い、ここは日本の鉄道車内なの?状態になってしまいました。
同じ鉄ちゃんと言えどもジャンルが違うと別世界を見ているようです。チャーター運転する531号車内に録音装置を設置している様子ですが。その録音機の小型化には驚くばかりです。小学生時代に大きく重いカセットデッキを大きな鞄に忍ばせ、佐倉ー南酒々井間で73系の走行音を収録した事を思い出すと隔世の感があります。
今時の録音は小型化されすぎて走行中に動かないように座席にガムテープで固定するんですねぇ…その光景に興味津々です。 10,09,19 函館市営駒場車庫 530型車内 Canon A1000IS
今回、私は東京ー青森間はJR東日本のびゅうパッケージツアーを、青森ー函館間は青函自由席往復きっぷを利用しましたが、その中で東京ー青森間はパッケージツアーで発券される、俗に言うマル契乗車票(券面に○の中に契の文字が印刷されているきっぷです。)でした。このマル契乗車票は大別すると団体乗車券に分類されます。団体乗車券の大原則は券面表示列車のみ有効。ただし乗り遅れの場合は後続の同等列車の自由席に乗車可と言うものです。ただこの大原則も国鉄解体以降、会社間で温度差があるのは事実でJR海では今でも大原則を厳守し海発券のマル契乗車票には券面にも【指定列車のみ有効。乗遅の場合は当日の自由席のみ有効】とコメントされ車内でも券面表示列車より早い列車に乗車したマル契乗車票所持旅客には特急券部分を全額収受しています。これに対して、JR東発券のマル契乗車票に【指定列車以外に乗車する場合は立席または自由席にご乗車ください。】と記載され俗称゛早乗り゛(指定列車より早い列車)を黙認しています。ただ早乗りを黙認しているだけでマル契乗車票では指定席の着席は認めていません。当然、゛はやて号゛や゛こまち号゛等の全車指定席列車の場合は立席しかありません。
八戸駅で乗り換えた゛はやて号゛は指定列車ではないので空席があるとか満席とかと言う次元ではなく、当たり前の様にデッキで立つ事になります。当然私も早乗りをしているのですので座る事は出来ません。しかし八戸駅を出て車内をみまわすと空席が目立ちます。それを目にすれば座りたくなるのが人情です。適当に空いている席に座れば、座るで旅行の疲れで睡魔が襲います。この時点で明日も出勤なので、立ったままで東京駅まで乗るのは翌日に疲れを残すと判断し八戸ー東京間の特急券代を支払っても良いから何とか座りたいと思うようになりました。
ちょうど車掌さんがやって来たので、前乗りだけど東京駅まで座っていきたいので、調整席があれば案内して欲しい旨を申告すると、車掌さんはマル契乗車票をすこし眺めた後、券面に席番を書き入れて、゛こちらへどうぞ!゛と言って立ち去ってしまいました。
いやぁ~!これにはビックリするやら、嬉しいやら正直、料金は払っても良いと思っていたのですが…
これで東京駅まで確保出来た席でゆっくりする事が出来ました。
規則厳守こそが旅客に対して公平につながり究極的なサービス向上になると言う趣旨でマニュアル通りを通すJR海に対し、規則は規則として、現場にある程度権限を与えて旅客に対して機動性を持って案内を任せるJR東の思想が良いのかは別として、少なくとも私にとっては快適な車内になった事は言うまでもありません。
ウトウトしていたらすでに上野駅を出たのを気がつきませんでした。ふと外をみるとちょうど神田を通過中でした。そういえば、今回のびゅうパッケージは神田駅のびゅうプラ発券だと言う事を思い出しました。
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