DT200Aの庫 (goo-blg)

鉄分不足 突撃撮影紀 9月5日編


 年輪は感じるものの古さを感じないフォルムにほんの少しの青空からの光で少し輝きました。 09,09,05 高岡 601M Canon50D

 まだ、水溜りがある高山の市街で夜明けをむかえましたが、空にはどんよりとした厚い雲だけで青空はどこにもありませんでした。その事を認識したと同時に晴至上主義の私は戦意喪失してしまいました。どうしようか…とりあえず初めての撮影地でもあるので撮影地に向かいましたが、途中にあった24時間営業のマクドナルドに入りたい衝動にかられました。初めての撮影地でしたがレイルマガジンの別冊”お立ち台ガイド”のおかげで迷わず現場に到着することが出来ました。
 晴れてはいなくても現場にいるのだからとカメラをセットします。ましてはじめての撮影地ですのでどう撮れるかはわからないのでファインターを確認する必要があります。露出などない状態でしたが、こんなときに絵が残る露出計(Canon50D)とISレンズは本当に役に立ちます。ASA400にセットして1/250でf5程度くらいにしかなりませんが、デジタルカメラなので感度をおげれば間違いなく撮れます。しかし暗いから感度を上げるという事はフィルムカメラでは出来ない芸当でデジカメのありがたみを感じます。
 6時前後にやってくる3本の夜行列車群(”日本海”・”北陸”・”能登”)を感動も無く撮影した後、これからどうしようかと悩んでしまいました。大糸線へ移動してキハ52を撮ろう?(といってもお目当てのキハ52115号は動いていないので行っても仕方ないのですが…)、それともマイナーな富山地鉄か北陸鉄道へ行こうか?といろいろ思案の挙句、昨日リーベン車両K氏との雑談の中で”今さらかも知れませんが485系”雷鳥”も今月いっぱいで大量引退ですよ!”と言う話題が出たのを思い出ました。よく考えれば国鉄特急色が9連で一日何本もやって来るという場所は既に北陸線しかなく、たまたま空もその方角は空は明るいことから”雷鳥”が走る金沢以西に行くことにしました…とは言うものの、さしあたり天気が急激に天候が回復する様子はないので行きに見つけた砺波のマクドナルドで120円コーヒーを飲みながらネットサーフィンをしたり画像の取込をして時間を潰すことにしました。
 小一時間してから砺波ICより北陸道に乗り、ひたすら西に向かいます。高速道路だから近いとは言っても80キロ以上もあります。土曜日なのでいくら高速道路を走っても1,000円と言う経済的にはほとんど負担にはならないのですが、けして近いという距離ではなかったようです。加賀温泉の西側にある金津ICで降り、牛ノ谷―細呂木間に向かいます。この区間は84年夏に一度だけ訪れたことがある場所で懐かしさもあって訪れる事にしました。当時はEF70末期で特急は485系ばかりだったはずです。ただ当時はボンネット以外はシャッターを切らなかった事を憶えているので、今回はその撮らなかった485系200代・300代を撮りに当地を訪れると言うこと自体に25年という時代の流れを感じてしまいます。


 この日は敦賀機関区の公開日でした。その後牛ノ谷で夕方まで粘り、夜は金沢から12系臨時夜行で上野に戻ったと記憶しています。しかし今回いろいろロケハンしてみましたが、この撮影した場所がどこだったかはわかりませんでした。 84,07,27 牛ノ谷 4568レ

 良く北陸線を表現するのに「最後の特急街道」と表現する人がいますが、北陸線に立つと本当にその言葉に納得させられます。さすがに485系は少数派となっていますが681系・683系がひっきりなしにやってきます。それも最近は短編成の特急が多くなっている中、北陸線では681系の12連までみられ、新幹線開業前の東北線を思い起こさせてくれます。特に”サンダーバート”と”しらさぎ”が続行でやってくる様は”ひばり”と”やまばと”・”あいづ”・”やまびこ”等の東北線特急続行みたいで心が躍りました。


 北陸は何処も稲刈りの真っ最中でした。農家の方からは”今年のお米は、味が劣りそうで心配だ!”と言う言葉を聞きました。理由は長雨が祟っているとのことでした。しかし583系改造の419系もよく走るものです。既にJR東日本では淘汰されたというのに北陸線では何度もその姿を目にしました。 09,09,05 細呂木-芦原温泉 345M  Canon50D
 
 全く予備知識もなく撮影のために訪れたために現地で知ったり、驚く事ばかりでした。特に485系の”雷鳥”の半分以上の列車が大阪よりの先頭車はパノラマグリーン車だと言う事をしりました。このパノラマグリーン車は国鉄特急塗装ではあるもののJR化以降の改造車であまり魅力を感じません。そのために485系”雷鳥”を撮るとなると金沢よりの先頭車を撮る事になりアングルが制約されてしまいます。そんな中で時刻表を眺めると”雷鳥34号(4034M)”と雷鳥38号(4038M)”は大阪よりが300代タイプのTcsだと言うことを知り、この列車を本日のメンイターゲットとする事にしました。幸いにも一度崩れた天気も夕方になり再び回復し、この2本の”雷鳥”を思い通り撮影することが出来ました。
 撮影が終われば明日の撮影のために糸魚川へ移動です。砺波IC→金津ICはなんなく運転してしまったものの金津IC→糸魚川ICは200キロもあり東京-牧の原間に相当します。「行はよいよい、帰りは辛い!」です。途中、休憩しながら糸魚川には19時過ぎに到着しました。ICを降りて、すぐ近くの糸魚川温泉フォッサマグマの湯で一日の汗を流します。風呂から出てきてきたらリーベン車両K氏と行き会いました。そう彼も明日、大糸線撮影のために糸魚川に入っていたのでした。彼が風呂から出てくるのを待って根知駅へ向かいます。根知駅の待合室でプチ宴会となりました。ただ根知の近くにはアルコールが売っているところが無いので、頸城大野のセブンイレブンで買ってきたビールとサワーが無くなれば散会ということになります。1時間くらい、鉄ちゃん話で盛り上がった後、明日のために早目に寝ることにしました。


 一度は厚い雲が出てきてどうなることやらと思いましたが16時前からまた太陽が出てきて安心しました。横に居た鉄ちゃんたちは681系とのすれ違いを嘆いていましたが、私は時代の流れが一枚に集約されたようで納得していました。  雷鳥34号(4034M) 09,09,05 細呂木

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