日本経済新聞夕刊によると、衆院厚生労働委員会で民主党の長妻昭氏の質問に、警察庁は認知症が原因で行方不明になったあと、死亡した状態で見つかった人が2013年に約390人いたと明らかにしたそうです。認知症で行方不明になったとの届け出は13年に約10300人分で前年より約700人増加しております(死亡は31名増)。
この警察庁の答弁は、先日11日に見たNHKドキュメント「認知症“800万人”時代行方不明者1万人~知られざる徘徊の実態~」でのデータを裏付けてます。13日には番組がきっかけで認知症の女性が7年ぶりに夫と再会しました。認知症行方不明者の追跡システムに個人情報保護法が壁になり、警察と役所に正確な情報が共有されていない問題点も指摘されてます。地域総掛かりで網の目のように見守りシステムを構築しないと徘徊を繰り返す人を見逃すことになります。
政府がすすめるマイナンバー制も個人識別に役立ちますが個人情報の扱いをどうするかであります。認知徘徊疎にして漏らさず!
NHKドキュメント再放送は15日(木)午前0時40分から。