婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

桜吹雪

2008-04-05 16:21:35 | Weblog
風が吹くたびに 桜の花びらが舞う 地面の上をそれが 転がりながら駆けて行く。18歳の時 初めて勤めた信用金庫時代の友人から電話があった。
 「今 病院にいるんだよ」
 「えっ どこが悪いの?」
 「腎臓なのよ。一ヶ月ぐらい入院しそうなんだ」
 「悪いのね?」
 「うん。まぁ 生きている。それだけでありがたいと思って」
 「そうかもしれない。生きてるうちに顔をみたいね」
 「必ず会おうね」
茨城なまりでめっぽう明るく話している。実はたまにの電話だけで30年以上も会っていない。結婚した。子供が生まれた。舅の看病だと あっというまに年月が過ぎた。
 話をしながら 会社の営業を担当している○○にも思いを馳せた。同じく腎臓を患っている。この臓器 じわじわ悪くなることは あっても よい方には 進まない。最後は 人工透析だ。案の定 友人も屈託なくそんなことを話している。これ食事の制限が かなり厳しく タンパクも塩分もとってはいけない。大好きなバナナは カリウムがあるから駄目 生野菜も果物も好ましくない 聞いているだけでいったい 何でカロリーを摂取すればいいのかしら?と思うほどです。砂糖と揚げ物でカロリーをとらないと 体力がたちまちなくなります。動けるうちに たくさん思い出をつくって欲しいと 疲れた顔を見るたびに ひそかに思います。
 人って小さな幸せに小さな不幸 大きな幸せに大きな不幸 幸せばっかりもらえないし不幸ばかりも続かない。 ちょっと長く生きて思ったことは もしやプラスマイナス ゼロかもしれない。
 今日は、潔く 桜も散っています。