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モジリアーニ

2008-04-07 16:08:30 | Weblog
国立新美術館『モジリアーニ展』に出かけました。
 Amedeo Modigliani
 (1884年~1920年)
この画家の描く絵は ほとんどが人物画です。首は細長く(たいがい微妙に傾いています) 肩はなでがたで 目が印象的でした。この虚無的な目にひかれて 若い時は 皆、気になる画家の一人になるのではないかしら?
 モジリアーニ展が 開催される広告を見たときに なんともいえない中間色とたぶんこの世にゆうれいが出てきたら あんな感じで目の前に現れるのかもしれないなどと 不謹慎なことを思ったり・・。たくさんの作品を一度にみれるので 必ず時間をつくっていこうと決めていました。
 モジリアーニは 当初 版画家だったのですね 画家のほうが食べていけると画商にいわれて 絵を描くようになったのです。人物の独特のデフォルメは 版画からきているのじゃないかといわれています。あんな単純な形での 人物画が ひじょうによく モデルの内面がわかり 語りかけてくるのには 驚きました。目と色彩かしらと はたと思い当たることがありましたが なにせ 私は『絵』の素養もないし 武器は感受性でしかないので 確信はもてないまま、瞳のない真っ黒の目、 瞳がグレーで上にいってる目、 青い目、唸っていました。35歳の若さで貧困とそれに誘発された病気で亡くなっていますが 惜しいですよね。妻は2日後 妊娠9ヶ月で後をおっているのです。
「えっ!?」
モジリアーニの写真は俳優かと見間違うほど すてきでした。
「あれっ勘違いかな?」
もういちど見に戻り 絵もいいけれど 一目惚れ。
「好きです」
冗談はさておき モジリアーニの絵 すばらしかった。