緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

がん治療と緩和ケアの関係性を仮想症例から考えてみる

2014年03月27日 | 医療
次のような事例(仮想症例です)について、医療やケアはどのような組み立てとしてとらえるか、考えてみたいと思います。60代の肺がんの男性。病院に入院して、抗がん剤投与を受けていました。抗がん剤の副作用を緩和する治療(支持療法)もおこなわれましたが倦怠感や食欲不振は強く、治療の限界であることが指摘され、抗がん剤を終了することになりました。終了後、しばらく副作用に対する治療は継続されました。この間、がん治 . . . 本文を読む
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