緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

気持ちがついていかない。腹痛を外来で!④

2009年07月22日 | 医療

(つづきです)
体調が上向き、抗がん剤が開始になりましたが
気持ちはいっそう落ち込み
気力がなえていたAさん。
ご家族も疲れたような表情をなさっていました。

最終的に服用するかどうかは
ご本人にお任せするとして

抗うつ薬のミルナシプラン(トレドミン)の説明をし
前回と同じ処方内容に 
ミルナシプラン(トレドミン) 15mg 1錠 朝一回 
を加え、緩下剤など
手元にあまっている薬剤を整理し
処方箋をお渡ししました。

排便状況で微調整していくと
緩下剤は余ってしまうことも多く
できるだけ、無駄な処方にならないように調整します。

抗うつ薬はすぐには効果が期待できず
2週間くらいかかって効いてくることがあること
処方は通常開始量の1/2量であることを説明しました。

そして、その翌週。外来にいらっしゃってみると・・・
(つづきます・・)


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2 コメント

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Unknown (jun)
2009-07-24 20:28:43
80歳以上そこまでして抗癌剤飲まなきゃだめ?と思ってしまう消化器内科医ってだめでしょか・・・(^^;)(もちろん処方せざるをえないときもありますけれど)
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junさん (aruga)
2009-07-24 23:22:34
コメントありがとうございます。
ご本人が、強く外科の主治医に希望されたのです。
でも、現実、気持ちがついていかなくなってしまったようです。
この乖離があったから、抗うつ薬が効くのではないかと思ったのです。
結末の⑤をアップしました!
返信する

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