緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

癌治療学会でのセッションから来年の大会に繋がりそうなこと

2016年10月23日 | つれづれ

金曜日は、パシフィコ横浜のがん治療学会で、
8時~10時のインターナショナルセッション14で
座長細川先生、演者ストラッサー先生、服部政治先生と私で
緩和ケアのシンポジウムでした。

私は日本のガイドラインベースのがん疼痛の基本的な話と
今年6月に発刊された呼吸器症状ガイドラインの紹介。

服部先生は、ブロック等局所アプローチの
専門的な話。

ストラッサー先生は、がん治療と緩和ケアの融合(Integration)をテーマに、
ヨーロッパでコミュニケーションのガイドラインを作成していることについて
紹介してくださいました。

終わってから、日本のガイドラインは症状のものだけなのかとつっこまれ、
一部の治療(鎮静や輸液)のガイドラインがありますが、
コミュニケーションは実践的なトレーニングの提供が主体(CSTのこと)
と説明をしつつも、とても興味深く、
ヨーロッパと言っても、広く、文化や宗教の差がある中で
そうした異なる背景を持つ人々が
コミュニケーションのガイドラインを作り、
それをベースに治療医との距離を縮めるということに
とても興味を感じました。

今、メールでのやり取りをしていて、
来年の学会でそうした話をして頂くことができないものかと
考えを巡らせています。

そういうストラッサー先生は、来年は6月22日に
ワシントンDCでMASCCの招待講演をお引受けされているらしく、
う~ん・・・、どうすれば可能になるのか・・・
頂いたメールと時計と見比べながら、
新たなワクワクを、学会の皆様にもお届けしたく、
ぐっと悩んでいるところです。

癌治療学会・・ 
忙しいからと言って、
断ってはいけないと
言い聞かせてお引受したセッション。

悩む楽しさだけで、
何だかがんばってよかったなあと
思った週末でした。

第22回日本緩和医療学会学術大会
フェースブック
にアップした、
ストラッサー先生、服部先生、中島先生とお仲間の皆様と
撮った写真です。
https://www.facebook.com/JSPM2017/posts/555842204621826

この2枚目の写真、
天井に蝶々がいるかもって感じで、
天井のコーナーを見てって演出で、
何だかとっても、素敵な写真なんです。

大会の広報大使の平野さんが、
色々なところで、このチラシを持って、
写真をとって、FBにアップしてくれているのです。

こうしたお力添えで、大会が少しずつ
広がっていて、本当に嬉しいです。



明日からが、ああ・・また・・・
新しい仕事が増えたので、
これは、大変ですが・・・・・・・・・・


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 公募11月1日~18日開始! 第... | トップ | ハロウィンに、ハッピーをつ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
緩和医療学会学術大会 (maekawa)
2016-11-03 22:39:58
有賀先生
お久しぶりです。
娘たちの家事サポート・孫サポートに追われていました。
神奈川県に転居し、あっという間の半年以上!
横浜にも近くなり、来年の緩和医療学会を楽しみにしています。
ストラッサー先生の、がん治療と緩和ケアの融合(Integration)をテーマに、関心を持ちました。

益々、お忙しくなられると思いますが、」ご自愛くださいね。
返信する
Re:緩和医療学会学術大会 (aruga)
2016-11-07 00:28:50
温かなコメント、ほっとします。
お孫さんのお世話、なんだか楽しそうです!
山口にも往復なさったりで、お忙しいのかしらと思いを馳せています。
maekawaさんを必要としている方が神奈川にも山口にもいらっしゃるのですもの、どうぞ、お大切になさってください。
大会は一分足踏み状態のものがあり、中々肩の荷が下りません。
もうひとふんばりです。が、ケセラセラでもあります。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

つれづれ」カテゴリの最新記事