100歳のおばあちゃまはとてもチャーミングな方。 がんを抱えつつも天寿がん。 外来でも、しっかりと話をしてくださっていました。 そして、今。 100年間動き続けた心臓が、最後の力を振り絞って全速力で走り始めました。
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緩和ケア科に移られる前は、沢山のお子さん達(といっても、一番上の方が70代)にはそれぞれのお気持ちがあったようでした。 全員に集まっていただき、現状をどのようにとらえていらっしゃるかお話頂き、それから、私のほうから病状をお話しました。 まだ、医療的に行えることを望まれている方は月単位の予後があると思っていらっしゃいました。 それが、今、日単位で変化していることをお話し、何かの医療を行っても行わなくても残った時間に差はないことを説明したところ、皆さんに共通していたことは同じ時間なら苦痛はないようにと考えていらっしゃったことでした。
自然な形で最期は・・ というご本人の意思に、沢山のお子さん達は、心を一つにされました。 心不全があり痰が出始め、その苦痛を増強しないために、今は点滴もありません。 痰は止まりました。 少量のオピオイドで苦痛な表情も無く、ただただ心臓は鼓動を続けています。 ご家族の声が聞こえると、口をもごもご動かし、一緒に会話に参加されています。 そうした仕草に、ご家族はとても嬉しそうな表情をされます。 後僅かではありますが、とても、平和な幸せに満ちた時間がゆっくりと流れています。
医療は、科学的な根拠に立脚したエビデンス・ベースド・メディスン、ご本人の語りの中で選択されていくネラティブ・ベースド・メディスン、ご本人の意思が確認できない時、話し合いを重ね、その中からご本人にとって最善と思われる選択を行っていくコンセンサス・ベースド・メディスンがあり、今回はまさしくこのコンセンサス・ベースド・メディスンであったと思います。 すべてのご家族が疑問を持つことなく、ご本人と同じ方向を向いていらっしゃいます。
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