コメディカルセミナーで
集学的治療と終末期の話をしてきたこともあり
思うところもあり
昨年12月の記事を再掲することにしました。
コメントは再掲とはなっておりませんが・・
ある福祉系大学の講義に関わっています。
公開講座として10年続いている
「ターミナルケアとグリーフワーク」
その区切りとして
この講座の教育効果を分析した研究報告書が
郵送されてきました。
この講座は
終末期医療の専門家の養成が
目的ではありません。
福祉の学生さんが、実習で経験する
死別などの喪失体験に備えることが目的で
加えて、立ち直りのグリーフワークを
系統的に学ぶことを行っています。
その中に自由記載について
「ターミナルケアは、死を看取るのではなく
生きる値打ちを証明すること」
「ターミナルケアは、灰色のイメージだったが
死ぬための援助から
生きるための援助に変わった時、淡いブルーになった」
「人間は生きていく中で
沢山のものを喪失していることに気づき
その度に喪のプロセスが行われていることを感じさせられた」
などと紹介されていました。
まとめとして、ターミナル教育は
喪失を体験し、悲嘆の作業で
癒されていく人間の存在を知ること
将来援助者となる学生が
自分自身の対処力をつけていくこと
これらは、青年期にある学生の
精神的脆弱さを補う意味も含まれている
としています。
(H16~17年 科研費 基盤B研究成果報告書
社会福祉系大学での
「ターミナルケアおよびグリーフワーク教育」が
社会福祉援助技術実習教育に与える
影響と効果に関する研究)
終末期ケアを知ることは
いかに生きるかという前向きな意識を感じることであり
それは、死の前の特別なこととしてではなく
我々の身の回りの喪失体験と同じことでもあります。
10年間、年に1日ではありますが
この講義に外部講師として参加させていただき
本当によかったと思っています。
ところで、今回の報告書を読み
ターミナルケアを
どのようにとらえているかという
スクリーニングに
色を聞いてみることの有用性を感じました。
病院に見学などにいらっしゃった方に
「ターミナルケアは色で表現するとしたら、何色?」
とこれからは聞いてみたいと思います。
ちなみに私は、雲間から漏れる光の色です。
淡い黄金色、淡いオレンジといったところでしょうか。
明るい終末期です!
イメージカラーを聞くっていい方法かもしれませんね。
自分がリサーチするようになったら、ナース対象に聞いてみたいような気がします。
どんな色がでてくるのでしょうね^^
空が高いなぁ…と思う時のような
少し水色がかった色を想像しました。
Mayさんより少し淡い感じかもしれません。
いいですね、海のような空のような。
患者さんにもそんな色が伝えたいいですね~。
また、緩和をよく知らない、
そんな方々に聞いてみるのも面白そうです。
緩和、と書いてしまいましたが、終末期でしたね。
すみません。
(色は終末期をイメージして答えていました!)
ただ、2年前肝臓癌で義母を亡くし、去年大学の先輩を膵臓癌で、今年友達のご主人を膵臓癌で亡くし、大切にしていた愛犬も亡くし、次から次へと失うばかりで・・でも、心の整理が出来ていない今、心臓病の父を支え、胃癌で戦っている先輩を学生時代の仲間で支えています。(私の場合は逆に頑張る気力を貰っていますが・・)
今日このブログを発見し、一度先生の講演を伺ってみたいな・・と思いました。調剤薬局勤務ですが、在宅業務にも力を入れているので、無理せずに自分の心を整理し、立ち直って在宅業務にチャレンジできれば・・と思っています。
コメントの返信が遅くなり、本当に申し訳ありません。
沢山の大切な方が亡くなられたのですね。大変なことだったことと思います。
お父様、胃癌の先輩はお幸せかもしれません。お辛い経験がなかったラベンダーさんと、今のラベンダーさんでは違ったかもしれませんから。ラベンダーさんからお薬を渡してもらえる方も、お幸せかもしれません。ターミナルケアの色が変わり始めたら・・自分の中で何かが変わっていくサインかもしれません。
何時かお目にかかれることを楽しみにしています。