緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

これこそホスピス!(1)かあさんの家

2008年01月16日 | 医療
ある患者さんが緩和ケア科外来を受診なさいました。宮崎に行きたいとおっしゃる。2つのがんを抱え、人生の選択の岐路にいらっしゃいました。 2年前、宮崎からがん性疼痛緩和の講演に招いて頂いたことがありました。その時、名刺を頂いておりました方を通じて今回受診を勧められたとのこと。改めていただいたパンフレットをじっくり目を通しました。 かあさんの家(写真は、かあさんの家曽師、NPOレポートより) 一軒 . . . 本文を読む
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口腔ケア③化学療法口内炎のアイスボールの作り方

2008年01月15日 | 医療
ただ、化学療法で口の中がただれた時は逆にしみるのでパイン、キーウィは禁! 蛋白分解酵素が傷を治そうとしているところを溶かしてしまうから。その場合は、消炎剤(アズノールなど)とキシロカインを入れたアイスボールを作っておいて口に入れてもらったりモルヒネの持続静脈投与を使用します。もちろん、口の中が落ち着けば中止できます! 参考までに、化学療法中の口内炎のためのうがい液、アイスボールの作り方の一例で . . . 本文を読む
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講習会お疲れ様でした。(号外)

2008年01月14日 | つれづれ
口腔ケア3回シリーズの最終回のはずなのですが本日は号外ということでお許しを・・ 埼玉うらわでの講習会皆様、お疲れ様でした。 300名近く(あれ、290?270?の間違いかしら)の方々と武田文和先生はじめ、薬剤師の中村先生埼玉県薬務課の新藤先生、厚労省の江原先生と3時間にわたり、医療用麻薬の適正使用に関わることを話し合えたこと、心から感謝いたします。 さすがに、「緩和薬物療法認定薬剤師」認定対 . . . 本文を読む
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マジンドール

2008年01月11日 | 医療
リタリンに続いて、マジンドールってニュースになっていますね。名前からして怪しい・・・ マジンドールはアンフェタミンに似た構造をしているのでまあ・・覚醒剤といってもよい薬剤です。向精神薬です。セロトニンなどの神経再取り込み抑制作用・・抗うつ薬に似ています。そして、視床下部の摂食中枢に働きかけて食欲低下をもたらします。で・・高度の肥満に対し、食欲低下をもたらすということで保険適応がありました。 高 . . . 本文を読む
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埼玉、大阪でのがん性疼痛緩和の講習会情報

2008年01月08日 | 医療
以前、ここでアナウンスしたことがありましたがん性疼痛緩和の講習会・・私が参加します埼玉うらわと大阪の情報です。1月14日のうらわ市民会館での「がん疼痛緩和と医療用麻薬の適正使用推進のための講習会」事務局の方から219名の希望が来ているとの連絡が入りました。当日受付はありませんのでご希望されている方いらっしゃいましたらまだ間に合うのではないかと思います。また、事前質問を受け付けているようです。今日の . . . 本文を読む
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心のスクリーニング

2008年01月07日 | 医療
心の状態に、ん?と思ったとき。ちょっと、よくないかもしれない・・と判断するスクリーニング方法。 何も、良いことがない。すべて失敗だ。誰も~ない。といった、100%~という言葉が心に浮かんだときは注意信号・・・そう思っています。100%すべて悪い状況というより何%かの良いことが見えなくなってしまっている状態。こういう時は、認知を変えたほうが良い場合が多いと思っています。患者さんがそんな風におっしゃ . . . 本文を読む
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のだめカンタービレ

2008年01月06日 | つれづれ
以前、次男が見ていたところ「テレビなんか見てないで勉強しなさ~い」と言ったことを覚えています。 新年に入って、2日間で一挙再放送していたのをキッチンをしながら、チラリ・チラリ・・へえ~、こんな話だったんだ~・・ストーリーはこちらのだめカンタービレ音大の話。漫画の実写化。 で、この金・土の夜ヨーロッパ編を放送していました。 母親が音楽の教師だったこともありクラシックには結構触れてきました。ちょ . . . 本文を読む
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家庭の医学(3)

2008年01月05日 | つれづれ
在宅での看取りまでの過程は在米中始めたホスピス研修で感じたことを思い起こさせてくれました。なぜ、日本では、在宅で自然に亡くなっていくことが難しいのか・・と。今から15年ほど前のことですから今でこそ在宅という言葉が普通に通じるようになっていますが当時の日本は、ホスピスも少なく病院で最期まで過ごすのがあたりまえのような時代でした。アメリカもまだ、緩和ケアは後進国でした。9割が在宅ホスピスで、医療費政策 . . . 本文を読む
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家庭の医学(2)

2008年01月04日 | つれづれ
主人公の母親が調子を崩し、貧血から精査したところ胃がんが見つかります。化学療法、副作用との葛藤、在宅緩和ケア、看取り葬儀から遺灰を撒き終えるまでを娘の立場から描いたものです。 今、私の回りで起こっていることがそのまま、活字になっていました。言葉にも、展開にも、無理がなく頭の中で分析したり、解釈する必要がなく、すっと入ってきて経験と重なって、流れていきました。 外来化学療法、その後の副作用、だん . . . 本文を読む
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家庭の医学(1)

2008年01月03日 | 社会時事
原題は、「Excerpts from a Family Medical Dictionary」邦題 「家庭の医学」レベッカ・ブラウン 著柴田元幸 訳直訳すると、「家庭医学の辞典からの抜粋」といった感じでしょうか。はじめ、この邦題を見たとき、まったくピンときませんでした。が・・この原題をみたとき、あ~なるほどって納得でした。家族が日常の中で医療のお世話になるときさまざまな疾病がありそれは、家族も巻き . . . 本文を読む
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この上ない贅沢な夕食

2008年01月02日 | 家族
長男の冬季講座との兼ね合いで前々から食事はだいたいの予定を立てていました。で、2日の夕食は夫がてんぷらを作ると言っていました。今では溶かせばよいてんぷら粉があることと油の温度と揚げる時間感覚を以前一緒に作ったときに伝えていました。 まあまあ座っていてよと夫。 座っている横から目の前で挙げたてんぷらが出てきます。 蟹、海老、ほたて、アスパラに南瓜etc・・ 後2品・・ 座っていて揚げたての . . . 本文を読む
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新年おめでとうございます

2008年01月01日 | つれづれ
明けましておめでとうございます。今年もまた、一年よろしくお願いいたします。 このお正月は、受験生優先で自宅で近くの神社にお参りし、お節も自宅で。 私は、岡山出身なので、丸もちの味噌仕立てなのですが郷に入っては郷に従えで、角もち、すまし仕立てです。学生駅伝は1日・2日で往路・復路だと思っていたら今日は実業団だし花園ラグビーも1日だと思ったら違っていたし・・そうでしたっけ?? いろいろ入らない物 . . . 本文を読む
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