主人公の母親が調子を崩し、貧血から精査したところ
胃がんが見つかります。
化学療法、副作用との葛藤、在宅緩和ケア、看取り
葬儀から遺灰を撒き終えるまでを
娘の立場から描いたものです。
今、私の回りで起こっていることが
そのまま、活字になっていました。
言葉にも、展開にも、無理がなく
頭の中で分析したり、解釈する必要がなく、
すっと入ってきて
経験と重なって、流れていきました。
外来化学療法、その後の副作用、だんだん動けなくなっていく様子
モルヒネの開始、ホスピスケアの導入、
飲み込みが悪い中薬が飲めたと
日常のちょっとしたことに喜びを感じる様、せん妄・・
この一連の出来事は、多くのがんの患者さんを支える人々に
共感と同意をもたらすものだと感じました。
何度も、何度もうなづきながら読みました。
(つづきます)