お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。
私はコロナの谷間、2歳と2か月の孫が遊びに来てくれていて、日常とは違う忙しい年の瀬でした。
ありがたいことです。
昨年、心に残った言葉・・
10月に第59回日本癌治療学会学術集会が開催されました。
私が担当している社会連携・PAL委員会では、委員会企画として、治療と仕事の両立支援をテーマにシンポジウムが開かれました。
そこに登壇下さったがんサバイバーの村上高史さん。
食道がんで声を食道発声法で取り戻された方でもあり、大手企業の人事部長でもいらっしゃいます。
村上さんの講演の中で・・
「仕事はお金を得るためのことだけではなく、”生きがい”なのです。
自分が今ここに存在する意味、価値を再認識することができるのが働くということなのです」
(手元のメモのため、正確さは少々欠くかもしれません)
自分の価値を見出すものであり、尊厳であり、希望でもあると。
それを支援するとは、生きることへの寄り添いであると。
そういえば、その1年前、2020年の癌治療学会では、東大病院の放射線科医で肺癌経験のある前田恵理子先生が、
「間違っても治療に専念してくださいと言わないでください。」
と、強調されていたことを思い出しました。
回りの人は、優しさのつもりで職場のことは気にせず、治療に専念して・・と言ってしまうのですが、当事者の方にとっては、それは、社会からの断絶や戻る可能性を下げてしまう悲しい意味をもたらすことがあることを知っておくべきなのだと思いました。
働くことの意味
今一度、心に刻もうと思ったシンポジウムでした。
村上さんは色々なところで、がんサバイバーとしての活動をされています。
素敵な記事です。
治療でこれから入院するという方に、「仕事は心配しないで、早く治して」っていうことがあると思います。
そういう時は、「あなたが私たちは必要だから、待ってる。早く治りますように。」っていうようにしています。
治療による社会との断絶ではなく、繋がっていることが支えになるように。
Steve CliffによるPixabayからの画像
前田先生の考えに同感です☺️
私はblogも同じ様に生き甲斐としている方も多いと感じています。
なので、体を壊した方・ちょっと疲れてしまった方に『blogは休んでい治療に専念してね』とは私は言いません。
そう言われたら、なんだか続け辛くなってしまいますものね☺️
まさにそういう感覚です。
自分の大切なものに置き換えてみると、理解が届くものだという、わかりやすい例をお書きくださり、本当にありがとうございました!
aruga
これはとても勉強になりました。
高齢者にとっても大切な言葉だと思います。病気の時以外にも、落ち込んでいるときや、体力に自信を無くしたようなときにも活用してみたいと思います。あまり本人の重荷にならない程度に。
言うほうも、言い換えだけではなく、本気でフォローできる体制をつくるつもりで言わないといけないですね。
ありがとうございます。
私はもはや仕事もしておりませんし、人と関わることもほとんどありません。
自分はもう誰からも必要とされていない、と思う事がしばしばあります。
私もブログを10年以上続けていて、病気になったり精神的に落ち込んで、何度かやめようと思ったことがありました。
でも、いつも訪ねてきてくださる方がおられますし、自分の居場所である事に気づきました。
先生の記事を読ませていただき、自分の大切なものを大切に、そして周りにいる人にかける言葉には責任を持たないとな、って思いました。
長くなりすいません。
自分にとって大切なことに気づき大切にできるって、素晴らしいことですよね。
幸せの青い鳥は身近にいたのに、最初気づくことができなかったという物語だったと思います。
ブログの中に自分を見出されていること、青い鳥を持っていらっしゃるのだなあと感じながら読ませていただきました。
素敵なコメント、ありがとうございました。
aruga
勉強になるとお書き下さったこと、なんとありがたいことでしょう!
さらに、Fsさんが身近なことに記事を適応させてくださっていることで、読者の方にもこの記事を活かしていただけるきっかけを作って下さっているように感じます。
いつも、お訪ねくださり、こうしてコメントを残して下さり、本当にありがとうございます!!
aruga
思い当たるところがあります。
十数年前、鬱で休職した時、親友から言われた言葉。
「もう充分働いたよ。お金に困らないのだから辞めてのんびりするのがいいよ。」と。
ああ、もう私は社会から必要とされないのだと、ますます凹みました。
心身がどんな状況であれ、また、どんなに歳をとってきても自分の存在価値がないと人生淋しいものですね。
コロナ禍の今、やりたい事が自由に出来ず、このオミクロン株で目の前はホワイトアウト。
でも、この記事に励まされました。
ありがとうございました♡
体験談、同じような経験をした方は少なくないように思います。
記事にそう思うと頷いて下さり、嬉しかったです。
本当にありがとうございました。
明日もよい日でありますように!!
aruga