江戸の妖怪、怪奇、怪談、奇談

江戸時代を中心とした、面白い話を、探して、紹介します。

「倭訓栞(わくんしおり)同編、後編」でのカッパ、カワタロウの記述 その2

2024-10-06 20:12:43 | カッパ

「倭訓栞(わくんしおり)同編、後編」でのカッパ、カワタロウの記述 その2

                      2024.10

加藤清正が、肥後の領主であった時に、狩に出て児従を河童に引入られた。
それで、大いに怒って、河童を残りなく毒殺しようとした。その河童の首領は九千坊と言った。彼は、大いになげいて、お願いして、許される事を願った。乞うて免(ゆる)されてより、肥後隈本(熊本)の河童は害をなすことが無いと、言われている。

今も渋谷家の渋谷公には、河童はその命令をよく聞くそうである。
豊橋鶴崎にもまた河童が多い。河童を能く使う者がいて、名を「ならゑんば」と言う。河童は、能く命令に従うと聞いた。

「倭訓栞(わくんしおり)同編、後編」広文庫

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿