「対馬夜話」の怪奇な話 その6
カマキリは、竹の葉の化生したもの
カマキリは、竹の葉から生まれる。カマキリにはサビ色と云うべき色のものがいる。
これは竹の葉の枯れたものより、出来るとのことである。
藤の花からカマキリが化生する
津江三吾、扇一二三など、皆言っているそうである。
一二三は、また云う。
「藤の葉からも、化生するようだ。国分三左衛門の屋敷で、半身ばかり、すでにカマキリに化生したのをみた。」そうである。
弘化4年(1847年)1月28日、山野兵蔵の話。
藤のことは、三左衛門の弟 国分官兵衛も言っていた。同じものについてであろう。
ところてん草がカニに化生する
去年、水垂(みずたり)の磯にて、ところてん草が、蟹に化生しようとして、爪も甲も既に出来たのを見た。
手でもって、捕まえようとしたら、爪で挟んで来た。
磯辺より遙かに陸の方であって、ところてん草の常に生える場所ではないので、不審に思って、始めは手で触ってみたが、後には、湖水の内に入っていったと云う。
足はまだ、出かねていた。
しかし、すぐに生えてきそうな様子であって、青いこけの様なものが所々に付いていた。
嘉永己酉(つちのと・とり)(嘉永二年:1849年)二月十三日、吉副左近佐の話。
タケノコから斑猫(ハンミョウ)が化生する
斑猫(ハンミョウ:昆虫の一種で、有毒。生薬でもある。)は、タケノコの中の虫より化したものだ、とのことだそうである。
竹の子の中の虫を食べても、即死するとて、人は皆恐れている。
私の家でも、特別に竹の子の虫を、以前より恐れていた。
嘉永四年辛亥(1851年)正月二十三日、庄司勘兵衛の話。
スガがフナムシに化生する
仁田村では、菅の船虫に化けたのを見た。葉の本の方にて、全形をそなえていた。本来の葉は子細なし。
それを切り捨てれば、正真正銘の船虫である。しかれども、いまだ生息なし。
嘉永七年(1854年)甲寅二月西山四郎兵衛の話。二度聞いた。
後に聞いたのは、すげの根の、海岸より潮にひたりいたる物、化した由也。そのほかは前に同じ。
同年五月十四日に聞く。
カマキリは、竹の葉の化生したもの
カマキリは、竹の葉から生まれる。カマキリにはサビ色と云うべき色のものがいる。
これは竹の葉の枯れたものより、出来るとのことである。
藤の花からカマキリが化生する
津江三吾、扇一二三など、皆言っているそうである。
一二三は、また云う。
「藤の葉からも、化生するようだ。国分三左衛門の屋敷で、半身ばかり、すでにカマキリに化生したのをみた。」そうである。
弘化4年(1847年)1月28日、山野兵蔵の話。
藤のことは、三左衛門の弟 国分官兵衛も言っていた。同じものについてであろう。
ところてん草がカニに化生する
去年、水垂(みずたり)の磯にて、ところてん草が、蟹に化生しようとして、爪も甲も既に出来たのを見た。
手でもって、捕まえようとしたら、爪で挟んで来た。
磯辺より遙かに陸の方であって、ところてん草の常に生える場所ではないので、不審に思って、始めは手で触ってみたが、後には、湖水の内に入っていったと云う。
足はまだ、出かねていた。
しかし、すぐに生えてきそうな様子であって、青いこけの様なものが所々に付いていた。
嘉永己酉(つちのと・とり)(嘉永二年:1849年)二月十三日、吉副左近佐の話。
タケノコから斑猫(ハンミョウ)が化生する
斑猫(ハンミョウ:昆虫の一種で、有毒。生薬でもある。)は、タケノコの中の虫より化したものだ、とのことだそうである。
竹の子の中の虫を食べても、即死するとて、人は皆恐れている。
私の家でも、特別に竹の子の虫を、以前より恐れていた。
嘉永四年辛亥(1851年)正月二十三日、庄司勘兵衛の話。
スガがフナムシに化生する
仁田村では、菅の船虫に化けたのを見た。葉の本の方にて、全形をそなえていた。本来の葉は子細なし。
それを切り捨てれば、正真正銘の船虫である。しかれども、いまだ生息なし。
嘉永七年(1854年)甲寅二月西山四郎兵衛の話。二度聞いた。
後に聞いたのは、すげの根の、海岸より潮にひたりいたる物、化した由也。そのほかは前に同じ。
同年五月十四日に聞く。
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