黒猫の黒焼きで名医となる
2020.1
志怪物(しかいもの)ではないが、面白いので、紹介します。
・・・は、
京都の人で、江戸に流れ着いてきた。
神明町の経師屋吉衛門を介抱して、医師となった。
お茶の水の薪屋の店主の喘息を、黒猫の黒焼きで治し、名医の名を得た。
また、本多内記正勝の家人が、子細があって、切腹しようとした。
自身で刀を腹に突き立てたが、側にいた者が刀を奪い取った。
すると、腸が出て、収まらなかった。
その時、黒猫の黒焼きを背中に貼ると、腸は、腹の中に戻っていった。・・・
2020.1
志怪物(しかいもの)ではないが、面白いので、紹介します。
・・・は、
京都の人で、江戸に流れ着いてきた。
神明町の経師屋吉衛門を介抱して、医師となった。
お茶の水の薪屋の店主の喘息を、黒猫の黒焼きで治し、名医の名を得た。
また、本多内記正勝の家人が、子細があって、切腹しようとした。
自身で刀を腹に突き立てたが、側にいた者が刀を奪い取った。
すると、腸が出て、収まらなかった。
その時、黒猫の黒焼きを背中に貼ると、腸は、腹の中に戻っていった。・・・
「史籍集覧 渡辺幸庵対話」より
編者注:江戸時代には、各種の黒焼きが、薬として用いられて来ました。
特に、動物の黒焼きには面白いものがあります。
これは、その用例の一つです。
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