病気を抱えて悩んでおられる方から保険相談をよく受けます。保険相談というと話を聞くだけで保険を売り込まれるのでは、とか、患者さんですと病気の情報が保険会社に知れてしまう、とか疑問が先にきて足が止まってしまいます。もちろん、保険のお申込の時はご自身の健康状態を告知していただきます(告知の必要のない保険もありますが)が、保険相談の時は、万が一のための将来の不安をどのように取り払うか一緒に考えるだけです。私は薬害エイズ・薬害肝炎と活動に関わって様々な患者さんとお話してきましたが、患者さんの治療方法などをお聞きすると、入院が少なく長期の通院で医療保険が使えなかったり、また、治療費が高額で生命保険を解約して解約返戻金で治療費を払ったり、どうも保険を上手に活用できていないのが現状です。保険は入っておけば良いというものではなく、ご自身が保険に入っていれば、入っている保険を理解することです。保険相談はご自身の生活から、将来の不安をどのように取り払うか、保険だけではなく社会保障も考えることです。一般的に良い保険はありません。その人の理解によって良い保険にも悪い保険にもなります。
egawa.moritoshi@topaz.plala.or.jp
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