本日、永田町の参議院議員会館の会議室で超党派の薬害防止議連(正式には薬害再発防止の制度実現に取り組む国会議員連盟)の設立総会があり傍聴してきました。もともとこの議連は前の国会で設立する予定でしたが年末の解散で流れてしまいました。薬害被害者は度重なる政局に翻弄され、悲願の薬害防止のための第三者監視組織がなかなか設立の運びにならず無念の歳月をおくっていました。薬害被害者は国会に足を運び第三者監視組織の設立に向けてた陳情を行なっていました。今日、薬害防止議連が元厚生労働大臣で参議院議員の尾辻氏を会長に事務局長を薬害エイズ被害当事者でもある参議院議員の川田氏で設立されました。設立総会には薬害被害者として薬害肝炎原告の山口さんとサリドマイド被害者の増山さんが、繰り返される薬害の実態と被害者の苦悩、そして薬害防止のための第三者監視組織創設の必要性を訴えました。薬害防止議連が設立されたからといって薬害防止のための第三者監視組織が出来るとはかぎりません。すでに厚生労働省は今国会での薬事法改正の準備をはじめているといいます。今国会で薬害防止のための第三者監視組織の法案を成立させるためにおは薬事法の関連や厚生労働省への働きかけが重要です。薬害防止議連の今後の動きを注視していくと同時に薬害被害者徒共に、その必要性を国民の声として社会に訴えていかなければなりません。国民の声が大きくならなければ国会議員は動きません。
このようなおり、本日、最高裁判所が現在継続中の抗がん剤副採用死を多く出した薬害イレッサ訴訟の上告審について国は受理せず被告企業のみ判決を行う決定を出したそうです。被害者の遺族原告が敗訴ということになります。非常に残念な結果ですが、薬害問題が社会の中ではまだまだ他人事で、じゅうぶんに理解されていないことの表れではないでしょうか。薬害被害者の生の声を大切にしながら活動を続けていきたいと思います。