「時勢は、人を造るものだ。今日いろいろの学問や、知恵のある人たちが、これから種種の困難に出会って、実際にその学問をためしたり、その心胆を練ったりなどすると、将来に起こるべき、東洋の大禍乱をも、切り開くだけの人物になれるだろうよ。今日は、実に不権衡(不釣合い)の時代だから、万事思うどうりにならぬのだ。経験もあり、信用もある人物は年をとらないうちに、はや老朽してしまい、若年の敏腕家は、まだ経験と信用とがないというふうで、とうぶんは、どうしようがないよ。」(勝海舟「氷川清話」より)
いつの時代にも時勢から人物は造られます。幕末であろうと明治維新であろうと、そして現代であろうと・・・現代もまた混乱の真下、一人ひとりがそれぞれの場で生きています。今生きている場を活かして生きるとことによって素敵な社会が造り出されるのだと思います。