今日は栃木県佐野市で行われた田中正造没後100年記念行事第41回渡良瀬川鉱害シンポジウム「田中正造の実像を知り、今何を受け継ぐか」に参加してきました。午前9時30分から小学生たちが演じる田中正造八木節に始まり田中正造に関係した幸徳秋水、木下尚江等の子孫によるシンポジウムや午後に加藤陽子東京大学教授の講演「近代戦争と田中正造」と小松裕熊本大学教授の講演「3・11田中正造ならどうしたか」など盛りだくさんで終了は午後5時になりました。
3・11福島原発事故は、正に田中正造が言う「物質上、人工人為の進歩のみを以てせば社会は暗黒なり。デンキ開けて、世間暗夜となれり」です。田中正造は自ら被害民の中に入り被害実態を目で見て国会議員として足尾鉱毒問題の解決に奔走しました。今、福島原発問題で福島の避難民の中に入り被害実態を上から目線でなく被害民の立場に立って解決に奔走する国会議員はいるでしょうか。田中正造のような国会議員が出ることを期待するのではなく国民一人ひとりが田中正造のような国会議員を育て上げなければならないのではないでしょうか。田中正造生誕の地、佐野市で一日じっくりと考えてきました。