歴史上の人物を生まれた年に並べてみると、その時代背景に生まれて影響を受けたものと、また意外性も見えてくるので面白いです。私は勝海舟と田中正造を尊敬していて、はじめは二人の生まれた年と亡くなった年をメモ書き程度に書いていたのですが、幕末から明治・大正・昭和と、歴史上の人物を並べてみて面白いことをいくつも発見しました。たとえば坂本龍馬とか高杉晋作、久坂玄瑞といった幕末の志士と勝海舟とでは一番近い坂本龍馬でも12年の開きがあり当時の尊王攘夷運動に対するスタンスの違いが見えてきます。それと社会が注目している業績とその人物が生まれた年の関係ですが、渋沢栄一は銀行王や明治の実業家として有名ですが、生まれは久坂玄瑞と同年で、渋沢栄一も尊王攘夷運動の影響を受けています。田中正造も明治に入ってからの足尾鉱毒事件の被害民に奔走したことで有名ですが、生まれは伊藤博文と同年です。幕末の志士が多く生まれた1830年~40年で面白いなあと思ったのは明治の女性教育に力を入れキリスト教に入信した矢島楫子は木戸孝允(桂小五郎)と同年です。同じ同年代でも幕末の志士で早く亡くなる人物と明治に入ってから晩年で活躍する人物とこれも時代の要請なのでしょうか。歴史の重みを感じます。
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