江戸城無血開城１５０年目の今日

１５０年前の今日は江戸城が新政府に明け渡された日です。江戸城無血開城というと勝海舟の名前がよくあがってきますが、勝海舟一人で出来たわけではないでしょう。そこには幕末三舟といわれる勝海舟の他に山岡鉄舟、高橋泥舟の協力がなければ出来なかったでしょうし、天璋院篤姫・皇女和宮の新政府への嘆願や新政府側の西郷隆盛の対応もなければ出来なかったでしょう。皆で協力し合い誠意を持って対処しました。幕府側と新政府側の対立や、幕府側内部も恭順派と抗戦派の対立など大変厳しい中で協力し合って江戸城を無血開城したことは、今日の日本にとっても大きな意義があったと思います。
さて今日の日本はどうでしょう。連日、国会では文書の有る無し、言った言わないで不信を招き、与野党の対立は激化しています。今日のこの状況を勝海舟はどう見るでしょうか。「政治家の秘訣は、ほかにはないのだよ。ただ正心誠意の四字しかないよ」（勝海舟「氷川清話」より）今の政治に誠意が見られません。誠意さえあれば国民は信用するでしょう。