もう半世紀も前になるけれど学校時代、私は歴史が不得意で成績もよくなかったのに今では大の歴史好きになりました。何と言っても歴史上の人物の生涯を追うのが面白く、人っていろいろな生き方があるなあと、また人物と人物の出会いが本当に面白いです。人物の意外性も発見したりするのも面白いです。
この人物はこんなに前に生まれていたのか、とか、この人物とこの人物は同じ年の生まれだった、とか。
実例を出すと、火消しの新門辰五郎(1992年生まれ)は12代将軍徳川家慶や江戸町奉行遠山金四郎景元、大塩平八郎、渡辺崋山より1歳上ですが新門辰五郎以外は江戸時代しかもほとんどが1853年のペリー来航までには亡くなっています。新門辰五郎はなんと1875年明治7年まで生き続けます。
また明治の女子教育の先駆者である矢島楫子(1833年生まれ)は桂小五郎こと木戸孝允と同年代で幕末の志士たちよりも年上ですが明治後期に活躍し1925年大正14年まで生き続けます。
人物と人物の出会いでは時代が違うように見えて、この人物と会っているといるとは、勝海舟と高橋是清ーまだ若かりし頃の高橋是清がアメリカ人の通訳として氷川邸の勝海舟に会い偉ぶらないところに驚いた時のことが非常に面白いです。
そう出会いと言えば新門辰五郎と清水次郎長との明治の出会いは新門辰五郎が長生きしていなければ出会えませんでしたね。
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歴史の中での意外な一面に気づくことは歴史の面白さだと思います。