海舟語録に東洋の平和を希求する勝海舟の言葉があります。三国干渉されてもロシアと相談してシベリア鉄道の敷設に協力したり鉄道を大連まで伸ばして鉄道建設にお金を貸して人夫に朝鮮人を使って協力して進めればよいと、また日本人が率先して申し出ればよいと、日清戦争などで対立関係にあった情勢ににたいして東洋の平和を希求する勝海舟の姿勢があらわれています。歴史の中で様々な人々が様々な意見を述べていますが、勝海舟に似たような言動が、大正、昭和と続きます。私がその言動に注目しているのは戦後、首相としては短命に終わりましたが石橋湛山です。東洋経済新報社の記者として戦前、戦中と「一切を棄つるの覚悟」で「小国日本主義」を訴え戦争を反対してきました。歴史の流れの中に受け継がれるものがあると確信しました。さて現代はどうでしょう。
本日は肝臓病の患者会に医療講演会に参加してきました。渋谷の日本薬学会の大きなホールで行われましたが肝炎の患者さんがたくさん参加していました。B型肝炎・C型肝炎の最新治療情報について肝臓病専門医からの説明があり質疑応答の時間は肝炎患者さんからの自分自身の治療方法について質問が集中します。患者さんも現在の治療方法が良いのか、けっこう質問がでます。患者会でも電話相談を受けたり機関紙に医療講演会の講演録を載せて肝炎の医療情報を患者さんに提供していますが、医療講演会の患者さんの質問を聞いていると医療情報の格差による不安なども感じます。
東京肝臓友の会のHP:http://www.tokankai.com