笑顔の江川

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尊敬する勝海舟や田中正造のコメント

大変な時だから人物は生まれる

2020-04-22 21:30:15 | 日記
今日、人と挨拶を交わした時、最初に出てきた言葉が「大変な時代になりましたね」でした。新型コロナウイルスの影響で医療現場も経済も私たちの生活も大変なことになっています。ある歴史学者が80年周期で歴史は繰り返されると1860年の幕末の頃から1940年の第二次世界大戦の兆候が見え始めた年を指摘していましたが、それから80年と言うと2020年の今年です。正にグローバル時代の感染症拡大は歴史の転換点といえるでしょう。暗い話ばかりになりましたが大変な時代だからこそ、そこに人物は存在して未来は開けてくるものです。
戦後最初の東大総長で政治哲学者の南原繁は正に戦前戦中戦後を法学部教授として軍部と対立しながら平和を求めた人でした。南原繁は大学自治を守るため軍部と闘いながらも将来の日本のあるべき姿を模索して戦後東大総長になると共に日本国憲法や教育基本法の制定に尽力しました。
新型コロナウイルス感染拡大で医療崩壊が叫ばれる中、将来の医療のあるべき姿を模索して行動することが今求められています。正に医療維新の時、南原繁のような人物が今求められているのではないでしょうか。
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勝海舟と山岡鉄舟の対話の凄味

2020-04-21 20:33:58 | 日記
同じ幕臣でありながら勝海舟と山岡鉄舟の出会いは慶応4年明治元年3月が最初です。鳥羽伏見の戦いで幕府軍が敗れ徳川慶喜が江戸に逃げかえると官軍との交渉を任せたのが勝海舟。官軍が江戸に迫る中、幕府側の総責任者であった勝海舟に山岡鉄舟は「いったいあなたはどうするつもりなのか」と問い詰めました。そこで勝海舟は「ちょうどいいとこに来た」と幕府が捕縛していた薩摩藩士の益満休之助を山岡鉄舟に同行させて駿府にいる西郷隆盛のところへ交渉に向かわせるのです。こんなに切迫した状況で初めて会ってこんな対話ができるのは勝海舟と山岡鉄舟ならではです。
もう一つは山岡鉄舟の臨終の時です。山岡鉄舟は胃癌で最期の時をむかえていた時、勝海舟は病床で正座している山岡鉄舟に対して「鉄舟先生、ご臨終ですか」と問います。すると鉄舟は「海舟先生、今涅槃の境におります」と答えます。そして海舟は「よろしくご成仏あられよ」と言って床を去ります。正に勝海舟と山岡鉄舟の対話は死を超越したところにありました。
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誠さえあれば国難は乗り越えられるー勝海舟

2020-04-20 20:01:24 | 日記
「歌詞などはまづくつても、誠さえあれば、鬼神は感動するよ。今の世の中は、実にこの誠といふものが欠けて居る。政治とか経済とかいつて騒いで居る連中も、真に国家を憂ふるの誠から出たものは少い。多くは私の利益や、名誉を求めるためだ」(勝海舟「氷川清話」より)
正に今国難の時、人は自分の利益や名誉ばかり求めています。勝海舟は今の時代をさぞかし憂いていることでしょう。この国難を乗り越えられるのは誠しかありません。
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危機からの脱出ー上杉鷹山の場合

2020-04-19 11:17:42 | 日記
1767年倒産寸前の米沢藩10代藩主に就任した上杉治憲(鷹山)は積極的な藩政改革で米沢藩を立て直します。その危機からの脱出には現在のコロナ危機対策にも多くの学ぶべき点があります。
上杉鷹山の再建策の特徴は
第一に庶民の幸せを第一に考えたこと
第二に藩主自らが清貧を実践したこと
第三に人材登用にあたって身分に固執しなかったこと
第四に温情を与えながらも泣いて馬謖を斬る勇気・決断力で実行したこと
第五に興譲館という藩校を創設して後継人材の養成に力を入れ長期的視野にたって対応したこと
第六に藩主自らも修行を怠らず高い思想性精神性を持って対応したこと
第七に学問も空理空論でなく実学を重んじたこと
第八に改革をやり遂げると権力に固執せず藩主自ら政権を返還したこと
(参考:歴史と旅・江戸大名家危機からの脱出より)
どこか現代の政権との違いが明らかに感じられるのは私だけでしょうか。
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山岡鉄舟の強さ

2020-04-18 18:58:52 | 日記
「生と死に執着していては、人生の大事をとうてい果たすことはできぬ。
はっきり言い切っておくー。千変万化する物事に対して、微動もしないこと。難局に堪え忍ぶこと。それでいて、余裕綽々として、その難局の中に座を占めておくこと。このようにして大事に対処する苦心惨憺の行いは、死ぬといったお手軽な心構えでは、とてもできぬはずだ。
その苦しさのあまり、死んでその難を免れるようなことでは、胆力の錬磨の成果も薄いし、忠孝、仁義の『誠』も乏しい、といわねばならない。それは畢竟、愚鈍といわれるべきことと心得ておくべきなのである」(山岡鉄舟「鉄舟随感録」より)
これが山岡鉄舟の強さでしょう。山岡鉄舟に学び行動しよう。
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