笑顔の江川

薬害エイズを考える山の手の会のご案内
薬害被害者、がん患者の支援活動
尊敬する勝海舟や田中正造のコメント

東京養育院存続の危機を救った渋沢栄一

2020-04-17 19:57:11 | 日記
渋沢栄一と言えば実業家として500社の創業・経営に関わり日本資本主義の父とも言われていますが、明治5年に医療福祉施設としてスタートした東京養育院(現在の東京都健康長寿医療センター)の初代院長として長年その運営に関わりました。当時は東京府の管理ですから財政削減の観点から存続の危機も危ぶまれていました。東京府会が東京養育院の廃止案が出された時、何よりも反対したのは渋沢栄一でした。渋沢栄一は東京府知事に建議書を提出しています。
「困窮者を助けるのは社会を治めるのに必要な義務であり、もし首都東京にてこの施設がなければ、貧しい人々は頼る所がなくなり餓死者が街頭に横たわる惨状となるだろう。明治の初めに設けられた養育院は以来東京の窮乏に苦しむ者が行き倒れることを避けるのに大いに与ってきた。今、過去を回顧し、将来を推考すれば、到底これは廃棄すべきものではない」(井上潤「渋沢栄一・近代日本社会の創造者」より)
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百年の大計で考えよー勝海舟

2020-04-14 20:05:39 | 日記
今日は仕事で浅草へ行きましたが、途中、上野駅を通りましたが平日でも人通りが少なくがらんとしていました。浅草の浅草寺も人影が少なくこんな上野や浅草を見たことがありません。コロナの影響をひしひしと感じる今日この頃です。大変な時であると感じるとともにこういう時だからこそ目先ばかりで動かずに百年先のあるべき姿を考えながら動くときであると肝に銘じている時です。
勝海舟も「世の中は議論ばかりでは行かない。実行が第一だ。国が乱れて来たら、誰がこの日本を背負うだろう。国が乱れると、金が入用だから、今のうちに金を貯めるのが大切だよ。しかしあまり急ぐと邪魔が出るから、いつ松を植えたか、杉を植えたか、目立たないように百年の大計を立てるのが必要さ」(勝海舟「氷川清話」より)と言っています。勝海舟に学び実行あるのみです。
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追悼する復活の日

2020-04-12 11:48:53 | 日記
昨日悲しいお知らせがありました。薬害エイズ被害者で薬害エイズを考える山の手の会の仲間ががん闘病中に亡くなったと連絡がありました。彼とはもう20年以上の付き合いになりますが、自らが闘病の中で命の大切さを語り多くの人々に気づかせてくれました。薬害問題の集まりやがんカフェの集まりにも積極的に参加して参加者と共に分かち合いの機会をたくさん取っていました。参加した多くの人々にたくさんの命の大切さを語り私自身も気づかされることが多くありました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
今日はキリスト教でいう復活の日、不敬虔なクリスチャンが言うのもおかしいですが、コロナウイルス等の大変な時代に命の大切さを感じながらお祈りいたします。
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江戸の自粛要請

2020-04-09 21:35:03 | 日記
新型コロナウイルスによる感染症問題で政府から緊急事態宣言が発令され各自治体からも自粛要請が出されています。歴史の中でも自粛要請の原因や時代背景は違いますが江戸時代にもありました。私は寛政の改革の老中松平定信と天保の改革の老中水野忠邦に注目してみました。寛政の改革は11代将軍家斉の時代で天明・天保の大飢饉により多くの飢餓者が出て百姓一揆が起こりました。天明の一揆の後に老中になったのが松平定信で幕府の財政難を救うため経費の節約など自粛を求めました。松平定信は江戸の浮浪者を収容して職につけるよう指導する人足寄場や飢饉や災害のときに貧民に米や銭を与える七分積金を創設しました。一方の水野忠邦は将軍家斉の死後に天保の改革を行い幕府権力の強化に努めながら風俗の取り締まりなど倹約令や株仲間の解散を発しました。また水野忠邦は旗本の困窮を救うため棄捐令を出しましたが経済が混乱し諸藩の大名には幕府直轄地にする上知令を出して反発をかい失脚しました。水野忠邦の後に老中となったのがペリー来航で日米修好通商条約を締結した阿部正弘で開国政策に踏み切りましたが、幕府体制が疲弊して尊王攘夷運動が活発化して幕末への方向へ進んでいきました。
さて現代は新興感染症等で医療崩壊が懸念される中、医療維新が来るのでしょうかーそれは国民一人ひとりの行動にかかっていると思います。
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感染症と差別・偏見

2020-04-07 19:46:40 | 日記
コロナウイルスによる感染症対策として本日、政府は緊急事態宣言を発出しました。国民一人ひとりがしっかりとした感染症対策を行っていくことは大事なことだと思います。同時に感染症における差別・偏見もよく考えていかなければならないと思います。HIV(エイズウイルス)による差別・偏見、HCV(C型肝炎ウイルス)HBV(B型肝炎ウイルス)による差別・偏見等、被害者支援に関わる中で陽性者から生の声で聞かされました。25年前に薬害エイズ被害者に会いその悲惨さに驚かされながらも診療拒否や職場解雇等なかなか理解することが出来ませんでした。その後、HIV陽性者と交流する中で日常生活における様々な差別・偏見の事例を聞く中で、それが自分たちの住んで居る社会の中で起きていて、自分自身の中にも理解不足に気づかされました。どんな人でも感染症はけっして他人事ではなく、また差別・偏見の根も自分自身のなかにあるという自覚が必要であると思います。
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