歴史作家の津本陽が勝海舟を描いていますが、副題に「私に帰せず」とあります。正に勝海舟は無私の人であったということでしょう。幕末から明治に生きた勝海舟は、自分を捨てて日本のため、苦しんでいる民のために奔走しました。こういう人が今の政治に求められると思うのですが・・・
これも出会いでしょう。昨日の読書会で篠田桃紅の「これでおしまい」に感動しました。その中に「人生は自ら由れば最後まで自分のものにできる」とありました。世の中は他人に目をとられ、すぐに他人を評価したがります。そして自分との比較をするーそんなことどうでもよい、自由に自分らしく生きるーこれが篠田桃紅。実に面白いです。
今日はHPVワクチン東京訴訟の裁判期日で夕方からオンラインで報告集会がありました。先日の厚生労働省副反応部会のHPVワクチン積極的勧奨再開が決まり被害者の心痛も増すばかりです。苦しんでいる被害者のために被害を社会に伝えていかなければならないと再確認した報告集会でした。
報告集会が終わるとパソコンの操作を切り替え勝海舟記念浅草がん哲学外来メディカルカフェに少し遅れてオンライン参加しました。先日、浅草のグループでHPVワクチン被害者の生の声を聞く学習会を開いてくれたこともありHPVワクチン問題も話題に上がり被害者を読んでの学習会を開いたり支援もしていきたいと言ってくれました。本日は大阪の在宅医師の東先生による篠田桃紅氏の「これでおしまい」読書会で一言言葉をカルタのようにして皆で読み合わせ参加者で感じたことを分かち合いました。なかなか考えさせられる本で勝海舟の「氷川清話」を思い出すような言葉でした。勝海舟も最期の言葉は「コレデオシマイ」ーやはり共通するところがあるように感じました。
今日は大阪のあずまやカフェにオンラインで参加しました。がん哲学外来メディカルカフェは全国各地に多くありその形態は様々です。がん患者本人が主催するところや医師・看護師・薬剤師などの医療従事者が主催するところ、またキリスト教の教会が主催するところと様々です。私も北区王子のカフェや足立区の北千住カフェなど設立に関わりました。最初はどうやって良いのか試行錯誤を繰り返しましたが、何よりもがん患者さんがざっくばらんに話やすい雰囲気つくりに徹することが第一とカフェを進めていくうちに気づき始めました。今日も参加者とメディカルカフェのあり方について分かち合いました。カフェの関わり方は同時に関わり人々の生き方にもつながってきます。分かち合いはそれぞれの参加者の気づきの場でもあります。今日も心地よい気付きの時がありました。