グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

今「時代小説ブーム」を考える

2010年05月01日 | 日記
最近立続きにいくつかの月刊誌で時代小説特集を目にした。
いずれも時代小説の魅力を論じさらにいくつかの作品を推薦しているものだが今どうも静かな時代小説ブームが浸透しているようだ。
1ファンとして私も時代小説の魅力を述べてみたい。
よく感じるのは人情の機微がひたひたと伝わって気持ちが優しくなることである。
藤沢周平の作品などを読んでいるとついつい癒されている自分を発見する。
大河ドラマ性も時代小説ならではである。
吉川英治の「三国志」など多くの登場人物が繰り広げる壮大なドラマは人間社会の勉強にもなる。
分かりやすい勧善懲悪も気持ちがよい。
今でも時々笹沢佐保の「木枯らし紋次郎」シリーズを読むことがあるが読後の爽快感はこたえられない。
私が愛読しているのは専ら古典的な時代小説だが若い作家による時代小説の刊行も結構増えているようだ。
聞くところによると本年度の本屋大賞受賞作も30代作家の時代モノだそうである。
時代小説が脈々と受け継がれていることは心強く頼もしい限りである。