グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

「流通の神様」の失脚に思う

2016年04月08日 | 日記
「流通の神様」が突如表舞台を去った。
氏は我が国のコンビニ業界を育て上げその功績は枚挙に暇がないが余りに長くトップに居座り続けた。
そして祖業であるスーパー子会社の社長交代に引き続き今度はコンビニ子会社の社長交代を主導した。
ただスーパーとコンビニでは近年の業績に天と地の開きがあった。
業績好調のコンビニ子社長に対し「COOとして物足らなさを感じていた」と説明していたがこれは客観性に欠け創業者一族や社外取締役の共感を呼ぶものではなかった。
これでは(巷間囁かれているように)世襲を狙ったものと思われても仕方がないだろう。
「流通の神様」は最後の最後で判断を誤ってしまった。
70代で後進に道を譲っておればこれほど「老害の極み」だの「老醜を晒す」だのと非難されることはなかった。
ご子息も早晩役員を辞任することになるのではないか。
「流通の神様」の才能を惜しむ声はあっても同情する声はない。