夕刊を見ていてふと「延長判断『私が判断』」という見出しが目に入った。
いうまでもなく今日の国会で首相が7日に迎える緊急事態宣言期限について発言した内容なのだがいかにも、いかにもである。(笑)
そもそも緊急事態宣言が首相の手で行われたのならその解除も延長も首相の決断によるのが当たり前だと思うがわざわざ「私が決断する」と言わなければならないところに首相の発信力低下がしのばれるのである。
今日も1都3県の首長たちが(宣言解除ではなく)延長要請の方向で調整しているというニュースが流れているので首相としては「主導権を奪われるのではないか」と気が気ではない。
与野党双方から首相の判断の遅れを指摘する声もあってつい首相も力が入ったのかもしれないが決定権を強調すればするほど虚勢感を感じてしまうのは私だけではないだろう。
自治体の実情やアドバイザリーボードの意見を聞きつつ遅れなきよう決断していく、と自然体で臨んだらいいのではないか。
それともついつい「俺が、俺が」の権力志向が先行してしまうのか・・・、国民は意外と冷めた目で見ているように思うがどうだろう。