グループウェア大手のサイボウズが本日行われた株主総会で新たに17人の取締役を選出した。
この17人というのはたしか社員からの自薦組であって中には新卒1、2年生も含まれている。
ふと「取締役って何だろう」と考えてしまった。
取締役というのは商法上の責任が生じるものと理解しているがそれに見合う権限が付与されるのだろうか。
経営組織というのはいくらフラット化が進んでいるとはいえ最低限の上下関係はあるだろう。
恐らく今回の新任取締役は組織管理とは別物で報酬関係もほとんど考慮されないものと勝手に理解している。
もしも日常の業務管理と取締役の職掌を絡ませるようなことになればこういう組織は決してうまくいかないと思うからだ。
つまり新任取締役の多くは日常業務とは別に会社全体の執行に関わりその責任権限範囲の中で責任を負うというものだ。
取締役というのは多くのビジネスマンにとって夢のポストだろうから社員のモラルアップには有効だと思うが本制度の継続には①株主の承認②一年後の役員改選のやり方、がカギを握るのではないか。
壮大な社会実験の答えは来年の今頃に見えてくる。