大相撲夏場所が横綱不在にもかかわらず、いや不在だからというべきか、活況を呈している。
一時期は八百長だの、クスリだの、暴力行為などで存廃の危機すら囁かれていたが昨今はそんな気配は微塵もない。
どうやら完全に立ち直ったようである。
そんな中で筆者は審判委員の地味な活躍を取り上げてみたい。
土俵上で力士の勝敗を一義的に裁くのは行司であるが時には差し違えることがままある。
これは1か所から見ているので止むを得ない。
そんな時に物言い(異議)を申し立て正しい裁定に導くのが5人の審判委員だ。
最近は野球でもサッカーでもビデオ判定が主流になっているが大相撲の審判委員はビデオに頼らずあくまで5人の合議だけで結果を出している。
5人が様々な角度から注視しているわけだから当然かもしれないがそれにしても審判委員は「瞬時の動き」をよく見ていると思う。
ビデオを見ていて審判委員の判定が誤っていたという場面に未だ出くわしたことはないのだ。
力士もそうだが審判委員機構に対しても同様に「あっぱれ」を進呈したい。(笑)