化学及血清療法研究所(以下:化血研)が血液製剤などを国の未承認の方法で製造していた問題で厚労省が110日間の業務停止処分を下した。
40年間の長きにわたり不正が露見しないよう隠ぺい工作を繰り返していたというからことは極めて悪質だ。
歴代の理事長も認識していたなどと聞いて全くあきれ返ってしまった。
監督不行き届きなどとは訳が違うと思うのだが理事長の記者会見は拍子抜けするほど淡々としたものだった。
厚労相は「処分期間中に体制を抜本的に見直してもらう」と言明していたが本当に任せておいて大丈夫なのだろうか。
東芝の例ではないが歴代の幹部にも責任を問わねばならないだろう。
そうそう、東芝も責任問題が決着したわけではない。
個人株主が現社長を含めた集団訴訟に踏み切った。
体制の再構築は思うよりも難しい。
後継適任者は居るのだろうか。
東芝も化血研もそうだが正義を主張して疎んじられ枢要ポストを去った有為な幹部はいなかったのだろうか。
もし居たのなら彼らに後事を託すのが最善だと思うのだが・・・。