グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

オリエンタルランドの苦境に思う

2020年09月15日 | 経済
東京ディズニーランド(TDL)を運営するオリエンタルランドが今苦境に陥っているようだ。
今冬のボーナスが正社員・非正規ともに7割減というのは何とも衝撃的である。
このコロナ禍で長期休園を強いられた帰結なのだろうがかくもストレートに影響があろうとはねぇ・・・。
TDLといえばテーマパーク業界最高のサービス品質を誇り顧客満足度は常に業界トップ、入場者数もコンスタントに上昇していたのでさぞかし経営状態はいいだろうなぁと内心羨んでいた。
内部留保はどれくらいあるのかねぇ・・・。
ところが、ところが、さっそくこんなニュースに直面し本当に驚きだ。
コロナ禍によりテーマパークの事業環境は激変、イベントは大幅縮小、大勢のダンサーたちは配置転換や退職要請の嵐だという。
人生も、そして企業も一体何が起こるか分からないねぇ。
まさに「一寸先は闇」、このコロナ禍は優良企業をアッという間に奈落の底に突き落としてしまった。

自民党総裁選の奇異さに思う

2020年09月14日 | 政治
本日午後自民党の総裁選が行われ菅候補が全体の70%を超える得票で新総裁に選出された。
菅氏の圧勝は告示前から予想されたことであり特段驚くことはなかったが問題は2位争いだった。
岸田候補が国会議員票だけで79票を集め初陣にも関わらず2位の座を確保したことだ。
たしか岸田派は47人、無論他派閥からの散発的な支持もあろうが主要派閥が早々に菅候補支持を明確にしていたので大量の派閥方針離反者があったとは思えないのである。
そんな折に耳を疑うような情報が飛び込んできた。
なんと菅グループの内の20人ほどが岸田候補に票を投じたというものだ。
グループのリーダーが立候補しているのだから他候補に票を投じるのは理解に苦しむ。
しかし国民的人気の石破候補を3位に落とし次期選挙戦の芽を摘むと考えたら合点がいく。
菅グループであれば菅候補のために容易にまとまることが出来る、たとえ他候補に投票すると言えども、だ。
もとより今回の投票は無記名だから歴然とした証拠はない。
しかし疑いは残ったままである。
もしもこんなことが事実であれば新政権にとって大変な汚点になる。
新総裁は意に添わぬ官僚の排除も辞さずと言明しているがライバル議員に対しても同様ということだろうか。

政府のGoTo キャンペーン対応状況に思う

2020年09月13日 | 政治
政府がコロナウィルス感染拡大防止対応から経済活動修復に向けてそろりと動き出した。
GoToトラベル・キャンペーンでは東京都をその対象に含めるか否かが当面の焦点だ。
本キャンペーンは国の政策であって国家予算が充てられるだろうから都民からすればいつまでも蚊帳の外では気が気ではない。
旅館・ホテルから見ても東京都が対象外ではキャンペーン効果はイマイチという業者も結構いるのだろう。
ただ問題はコロナウィルス感染状況が終息に向かっているかどうかの判断だ。
専門家たちはまだ再燃の可能性があることを示唆しているのでしばらくは綱引きが続きそうだ。
こればっかりはパーフェクトなんてものはないからねぇ・・。
そうそう、GoToイベントの方は相当制限緩和が進みそうだ。
プロ野球も大相撲もJリーグもキャパシティの50%まで収容可能が見えてきた。
ここまでこれば採算ラインが視野に入ってきたと言っていいのではないか。
問題はGoToイートである。
各地で展開されている地域振興券制度とどう違うのだろうか。
またネット予約という制限があればここでも「蚊帳の外」が業者側でも利用者側でも相当数存在するのではないか。
GoTo商店街などというとこれはもうどんな効果があるのか見当もつかない。
どれをとっても格差拡大は不可避なのかもしれないねぇ。
今後零細事業者の廃業が続出しなければいいのだが・・・。


根拠のない妙な内閣支持率急上昇に思う

2020年09月12日 | 政治
昨今政治の世界でよく内閣支持率急上昇の話を耳にする。
たしか首相の辞任表明以前は支持率は30%台だったような気がするのだがなんと直近では50%台に跳ね上がっている。
これはたしかによく分からない。(笑)
この間、辞任表明以外に特段政策に大きな結実など見当たらないのに、である。
中には、7年8か月の総括評価だったり、「病身にもめげずご苦労さん」との花束説だったりするのだがちょっと意地悪な見方をすれば「よかった、よかった、辞めてくれてよかった」という考え方で政権全体が評価が持ち直している部分もあるのではないか。
とにかく世論調査なんてものは結構思いつきが多いからねぇ・・・。
問題はこれからどう推移するのか、である。
もしも50%台がこの後も続くようならそれは間違いなく新総裁、新総理の手柄である。
30%台に戻るようならそれがこれからのスタート台であって全く新総裁の落ち度ではない。
昨今の20ポイントほどの変化は気にしなくともいいし気にすべきでもない。
無論浮かれることでもない。

官房長官の「消費増税10年は不要」発言に思う

2020年09月11日 | 政治
自民党総裁選で優位に立っていると言われる菅官房長官が「今後10年は消費増税は不要」と発言したとのことだ。
日本は今後少子高齢化が進むため普通に考えれば何らかの福祉財源が必要になることは自明だ。
若し消費増税が不要というのなら代替財源を、前提条件が変えたというのならそのための説明がセットされていなければならない。
ただ以前に「首相がこう言った。私も同じ意見だ」だけではなんの説明にもならない。
選挙目当てに耳障りのいい言葉を弄していると思われてもしょうがないだろう。
官房長官はいま圧倒的に優位に立っているのだから横綱相撲を期待している。
強い者こそ「誠心誠意」が必要だ。
候補者だけでなく自民党全体が注視されているのである。

台風被害の長期化に思う

2020年09月10日 | 社会
昨年9月に三浦半島から房総半島にかけて広く襲った台風15号は未だ記憶に生々しい。
つい子供時代に遭遇した伊勢湾台風を思い起こしてしまったほどだ。
今回の台風15号は降雨量が伊勢湾台風ほど大きくなかったため人的災害は比較的少なかったものの暴風による家屋の損壊が大きく残念ながら4割が未修理のままだという。
その理由が地元工事業者の人手不足だというがこれは地域全体にとって大変辛いことだ。
家屋の修理を諦めて他地域への移住を検討している住民も多いと聞く。
ごく最近九州地域を襲った豪雨被害のように河川が氾濫し住宅地が水没したのなら分からないでもないが風害だけで地域がゴーストタウン化するのは見聞きするだけでも辛い。
住宅の修復体制はもう少しスピーディに確立できないものなのか。
昨日は千葉県知事が視察に訪れたようだが抜本的な解決案、救済策が示されるのだろうか。
台風被害は洪水や土砂崩れだけではない。
広域の家屋修理体制も必要なのである。

巨人沢村の電撃トレードに思う

2020年09月08日 | 社会
プロ野球・読売ジャイアンツ沢村投手のロッテ移籍が世間を賑わせている。
沢村投手といえば2010年にドラフト1位で巨人に入団、その後先発や抑えなど役割は変われど長らく巨人の中心選手として活躍していた。
それがどうしたことか、このところ登板の機会はあれど期待を裏切ることが増えていた。
そして最近は1軍はおろか2軍でも居場所が見つからずなんと3軍に転落していたという。
いくら結果が出なかったといえ年俸1億円以上のプレーヤにとってさぞかしプライドを傷つけられたことだろう。
ゆえに彼の置かれている身の上を多少なりとも気にしていたがこの度千葉ロッテに移籍すると聞いていくらかホッとしている。
新天地で再び実力を開花させる例は今まで数多くある。
ジャイアンツの3軍で鬱々と再起を図るよりはロッテの1軍の方がモチベーションも違うだろう。
もう一度自らの体力、気力をチェックしながらベストを尽くして欲しい。
32歳と若いんだからからまだまだいけるよ。
ロッテから楽天へ移籍した涌井投手というお手本もあるしね。

環境相の移り気に思う

2020年09月07日 | 政治
今日新聞を見ていて「おやっ?」と思うことがあった。
なんと小泉環境相が来たるべき自民党総裁選で菅官房長官を支持するという。
たしか氏は2012年、2018年の総裁選で安倍氏ではなく石破氏に投票していたハズだ。
それで今回の総裁選は石破氏ではなく安倍路線の継承を明言している菅氏を支持するとはどんな風の吹き回しだろうか。
自分は閣僚の一員だから、なんていうのかねぇ、閣議じゃあるまいし。(笑)
それとも河野防衛相が立候補したら彼を支持すると言っていたように共に神奈川県選出という「地縁」を持ち出すのかねぇ。
それとも結婚の報告を最初に行ったように両者の間には特別の人間関係が存在しているのだろうか・・・、とてもそうとも思えないがねぇ。(笑)
やっぱり政治家なのだから政策や信条が支持するか否かの判断軸になるものと考えていたがともかくいとも簡単に覆された。
氏は地元の後援者に一体どんな説明をしたのだろう。
もしも「勝ち馬に乗る、乗りたい」なんて言っていたら、・・・そんなことを言っていたら氏のこれからの政治生命にも関わるのではないか。
いまちょっと気になっているのである。

マイナポイントのハードルの高さに思う

2020年09月06日 | 政治
9月からマイナポイント・サービスがスタートした。
しかしながらその申し込み状況は思ったほど芳しくないようだ。
試しに手続きにトライしてみたがこれがなかなかの難物なのである。
先ず正式の手続きの前に「予約」というプロセスがある。
マイナポイン制度を利用するにあたってはマイナンバーカードの取得が前提なのだからこれはやむを得ないかもしれない。
問題はこの先だ。
ほとんどの決済業者が門戸を開いていると思いきや、クレジット・カードでいえば最初から降りている(本制度に参加していない)業者が結構な数に上っているし交通系電子マネーでも無記名で使っている利用者は対象外だ。
そこで(普段はあまり利用していない)本制度に参加している数少ないクレジットカードを抽斗から引っ張り出してネットでマイナポイントの申込にチャレンジしてみた。
基本情報を入力したら今度は業者から決済ID等を送信するというのだがその前にワンタイム・パスワード入力の要求があった。
ここまで来るとさすがに「もうどうでもいいや」という気になってきた。
マイナポイントは1人当たり高々5000円という上限がある。
いくら不正をチェックすべしと言えどもそのためにこれほどの煩雑な手続きを経なければならないのか?
本制度に参加しない業者が結構多いのも分かるような気がしてきた。
マイナポイント制度はイマイチ普及が進まないマイナンバーカードに「喝」を入れようとしたものかも知れないが今のままでは結局両者とも共倒れになってしまうのではないか。
このところ景気刺激策の多くがなぜかチグハグだ。
どこに問題があるのだろうか・・・。

首相の心中を勝手に推測する

2020年09月05日 | 政治
世の中は一気に総裁選モード、いや次期内閣の人事や施政方針で持ち切りなのだが実はまだ安倍政権下にあることを忘れてはならない。
昨日のテレビニュースがコロナ対策会議(だと思う)での首相のスピーチ映像を取り上げていたのだが想像以上にお元気な様子だったので少し安心した。
投薬が効いたのか、いやいや今回の辞任表明が体調以上にメンタルなものであって肩の荷が下りたのか、本当のところは知る由もないが表情といい声の張りといい辞任しなくてもよかったのではないかと思うほどだ。
次期首相の地位を確実にした官房長官の出馬宣言にはもう少し個人のカラーが出てくるのかなぁと考えていたがまさに100%安倍路線の継承だった。
首相もどこかで後継者の名前をつぶやいたようだから万々歳の結果なのかもしれない。
それにしても現幹事長は老獪な策士だねぇ。
たしか安倍首相の総裁3選の道をルールを改正して切り開いたのも幹事長だった。
さらに一早く総裁4選に向けて声を挙げたのも幹事長だった。
結局4選の道は実現しなかったが後継者選びでは主導的な役割を果たした。
首相が頼りたくなるのも無理はない。
首相の心中を勝手に推測するとこんなところかねぇ・・・。