ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

はじめにお読みください

健保連大阪中央病院に勤務するラパロスコピスト(腹腔鏡術者)のブログです。婦人科腹腔鏡下手術、子宮内膜症、慢性骨盤痛等の治療を専門としています。

このブログでは腹腔鏡下手術、子宮内膜症、子宮筋腫に関する基本的な事柄については解説していません。まず、下記のウェブサイトをご覧になることをお勧めします。
日本子宮内膜症協会
子宮筋腫・内膜症体験者の会 たんぽぽ

手術を希望される方はこちらをご覧ください。

医療相談、ご質問にはお答えしませんのでご了承ください。

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子宮筋腫の診療ガイドライン その9

2009-01-06 | 子宮筋腫
12. In women who present with acute hemorrhage related to uterine fibroids, conservative management consisting of estorogens, hysteroscopy, or dilatation and curetage may be considered, but hysterectomy may become necessary in some cases.

粘膜下筋腫は、ときに多量の不正性器出血をきたすことがある。まずは止血剤や掻爬などで経過観察するが、止血困難な場合には子宮鏡下手術(適応があれば)、腹腔鏡下もしくは開腹による筋腫核出術、子宮全摘術を施行することになる。

このガイドラインでは”子宮全摘術が必要になる場合がある”と述べているが、ちょっと誤解を招きやすい表現ではないだろうか?妊娠を希望しない場合なら、そうかもしれないが、子宮の温存がどうしても必要な場合には子宮筋腫核出術が選択されるか子宮動脈塞栓術が行われるはずだと思うが・・・
コメント
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