ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

はじめにお読みください

健保連大阪中央病院に勤務するラパロスコピスト(腹腔鏡術者)のブログです。婦人科腹腔鏡下手術、子宮内膜症、慢性骨盤痛等の治療を専門としています。

このブログでは腹腔鏡下手術、子宮内膜症、子宮筋腫に関する基本的な事柄については解説していません。まず、下記のウェブサイトをご覧になることをお勧めします。
日本子宮内膜症協会
子宮筋腫・内膜症体験者の会 たんぽぽ

手術を希望される方はこちらをご覧ください。

医療相談、ご質問にはお答えしませんのでご了承ください。

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子宮筋腫の診療ガイドライン その14

2009-01-13 | 子宮筋腫
カナダのガイドラインでは腹腔鏡下手術に関する記載はあまり多くないが、子宮筋腫核出術については、以下のように記載されている。

・手術時間は長くかかるが、入院期間を短縮し回復は早くなる。
・術後妊娠において子宮破裂の報告がある。
・再発率はより高いが、術後癒着は少ない。
・5-8cmを超える大きさのもの、多発性のもの、筋層内の深いところにあるものについては開腹手術を推奨する。

なお、ここでいう腹腔鏡下子宮筋腫核出術(laparoscopic myomectomy; LMもしくはTLM)は、すべての手術操作を腹腔内で行う術式を指しており、3-5cm長の小切開を加える腹腔鏡補助下子宮筋腫核出術(laparoscopically assisted myomectomy; LAM)とはまったく異なる手術である。(LAMは腹腔鏡下手術というよりは、むしろ切開の小さな開腹手術というべきであろう。LMというとLAMもLMのうちであると考えている人も少なくないので、ここでは厳密にTLMとLAMとして区別することにする。)
コメント
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