ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

はじめにお読みください

健保連大阪中央病院に勤務するラパロスコピスト(腹腔鏡術者)のブログです。婦人科腹腔鏡下手術、子宮内膜症、慢性骨盤痛等の治療を専門としています。

このブログでは腹腔鏡下手術、子宮内膜症、子宮筋腫に関する基本的な事柄については解説していません。まず、下記のウェブサイトをご覧になることをお勧めします。
日本子宮内膜症協会
子宮筋腫・内膜症体験者の会 たんぽぽ

手術を希望される方はこちらをご覧ください。

医療相談、ご質問にはお答えしませんのでご了承ください。

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子宮筋腫の診療ガイドライン その11

2009-01-08 | 子宮筋腫
14. There is currently no evidence to substantiate performing a hysterectomy for an asymptomatic leiomyoma for the sole purpose of alleviating the concern that it may be malignant.

無症状の子宮筋腫が悪性かもしれないという理由で子宮全摘を行う必要はないという内容である。子宮筋腫が悪性であるのは(平滑筋肉腫)1000~2000例に1例程度である。子宮平滑筋肉腫を術前に診断するのは非常に難しく、MRIで推定できることがある程度である。

結局、無症状の筋腫はあえて手術をしなくてもいい、少々大きくても経過観察してよいだろうという内容である。経過観察していて少しずつ大きくなってくると、どうするべきか迷うかもしれないが。手術をするかどうかは、結局、症状によって困っているかどうかということである。
コメント
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