演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/03/04 池袋演芸場・夜の部

2007-03-04 | 芸協定席見ブんログ
神田蘭…『お富与三郎・仕置き』

三笑亭可龍…『宮戸川』

宮田章司…「江戸売り声・納豆~貝~竿竹~石焼芋~煮豆~金魚~見世物小屋~廃品回収~土瓶の籐敷き~玄米パン~蝙蝠傘張替~鋳掛~オイッチニの薬屋~十八文屋~物産飴屋」

三笑亭可女次…『子ほめ』

桂平治…『代書屋』

林家今丸…「紙工芸・舞妓~雛祭り~松坂大輔~朝青龍~花魁~横顔」

神田陽子…『仏陀とその女弟子』

三遊亭遊三…『粗忽の釘』

《お仲入り》

檜山うめ吉…「俗曲・佐渡おけさ~春はうれしや~猫ぢゃ猫ぢゃ~木更津甚句~裏の背戸屋 日本舞踊・奴さんと姐さん」

桂南なん…『二人癖』

昔昔亭桃太郎…『受験家族』⇒『勘定板』

やなぎ南玉…「曲独楽」
(ボンボンブラザース休演)

三遊亭茶楽…『明烏』


前座の蘭さんの時にハプニング発生
入場してきた酔客(?)が入口の衝立を倒してしまいました。
倒れた付近にお客さんがいなかったのが不幸中の幸いでしたが、その後も座席後部の机を“パタン”と倒す客がいたりして…。
ちょっと動揺していた蘭さん。最初の衝立がトラウマになったようで、
「お客さんが入ってくるたびにドキドキしますね」
最後は落ち着いて演じていました。

可龍さんはいいですねぇ。お花のおじさんがピョンヤンに住んでいるという設定をする人がいる中で、熊本にしたところに好感が持てます。(三遊亭歌彦さんも熊本設定)
最後も期待を持たせつつ「お時間です」。この先が楽しみな噺家さんです。

蘭さん「15分高座でお願いします」
章司師匠「いいよ、そんなに・・・」
舞台袖の会話が丸聞こえでした
客層が比較的若かったせいか、師匠主導の高座。
見世物小屋とか廃品回収という、普段はあまり聴けない売り声が良かったです。
今度は師匠が喜ぶ「梯子屋」をリクエストしてみようかな?

祝・二つ目昇進の可女次さんは弟さんが見に来ているとかで、やや緊張気味。
短く刈り込まれた頭から湯気が出そうな熱演でした。

ここ数年、これだけ笑ったことはありません今日の平治師匠。
履歴書を頼みに来た男が、とことんバカ。救いようのないバカ。前代未聞のバカ。
空前絶後のバカ。言語道断のバカ。二束三文のバカ。恐ろしいバカ。バカ。バカ。
そのバカの名前が「ひで」
もう頭皮から汗は出るは、目から涙は出るは、鼻から鼻水が出るは、しまいには
耳から毛が出るかと思うくらいに笑いました。
平治師匠、これは罪ですよ

今丸師匠のリクエストはスポーツ二題。
松坂大輔の時にはお囃子が「コンバットマーチ
お囃子さんの見事な選曲でした♪

陽子師匠。明るく朗らかなんですが、どうも仏陀をテーマにした題材は馴染みがないため、ちょっと眠くなってしまいました

遊三師匠は「ぱぴぷぺぽ」を期待したのですが、末広亭と同じ噺でした。

うめ吉さんは紫の着物で登場。池袋は高座と客席が近いので、それだけで満足です

南なん師匠は小南師匠の「四人癖」を思い出させる噺。
小南師匠の「四人癖」は陽気な高座で好きでした。

桃太郎師匠は末広亭との掛け持ちでお疲れのご様子。
新宿から池袋まで、乗り降りともに目の前だから丸ノ内線で35分かけて来るとか。
客席を真ん中から分けると私が座っていた側が陽気で、
「右と左で違う国みたいだね」
「受験家族」が始まったと思ったら、急遽「勘定板」へ。
もう「だくだく」ならぬ「ぐだぐだ」でしたが、これだから桃太郎師匠、好きです。

南玉師匠は演じている時の目と、説明しているときの目が全く別です。
曲芸や曲独楽は成功して当たり前なだけに、毎回の緊張感は想像を絶します。
今回もこれぞプロという技を見せていただきました。

茶楽師匠。「明烏」を聴かせていただきましたが、誰か一人登場人物のキャラを突出させていたら、違う面白さが出たのではないでしょうか?


今日は残念ながらボンボンさんが休演でしたが、その代わりに南玉師匠の芸を楽しませていただきました。
そして平治師匠の噺は当分引きずりそうです