初音家左吉…『堀之内』
柳家初花…『千早振る』
林家たけ平…『星野屋』
三遊亭きん歌…『ねずみ』
《お仲入り》
三遊亭歌彦…『うどんや』
桂笑生…『三方一両損』
私、「ネタ出し」って好きじゃありません。
寄席の面白さっていうのは、マクラなどから演目を考えることにあると思う
ので、最初から何をやるか判っている「独演会」や「ホール落語」には原則
として足を運びません。
最近のお客さんは定席の演芸場に「事前に演目を教えて欲しい」とか「せめて
トリだけでも演目を教えて」という問い合わせをするそうです。
前に聴いたのと違う噺を聞いてみたいとか、同じ噺を聴きたくないという理由
らしいのですが・・・。
ただ今回は、歌彦さんときん歌さんが出演することと、もう一度たけ平さんの
「星野屋」を聞いてみたい、という理由から池袋に向かいました。
正真正銘、初の「ネタ出し落語会」鑑賞記です。
深夜寄席や早朝寄席と違い、まずは開口一番で前座さんが登場。
左吉さん。もちろん初見です。
松岡昌宏に似てなかなかのイケメン。瀧川鯉斗さんと2人並ばせたら面白い…
などと考えましたが、ちょっと雰囲気が硬かったように思います。
今後に期待しましょう。
・初花さん
クスグリもなく、「千早振る」をまっすぐに演じた印象。
硬軟とか強弱を付ければまた違った雰囲気のでしょうが、今日は余裕がなかったように思います。
・たけ平さん
2月25日の「早朝寄席」では途中で寝てしまったので、私にとっても懺悔の一席。
改めて全編聴いてみると面白い噺でした。
ただ星野屋の旦那がお花の家で再会する場面は、もっと2人を悪人風に仕上げても良かったのではないかなと。
一番の悪党は「お花のおっかさん」なんですが。
・きん歌さん
素晴しいの一言。適度にクスグリを交えメリハリのある噺で、「鼠屋」のオヤジが
息子の事を甚五郎に話す場面は、涙をこらえるのに必死でした。
3月18日の「早朝寄席」で初めて拝見し今回が2度目ですが、今後も機会があれば噺を聴いてみたい噺家さんです。
・歌彦さん
もうね、私の中では『名人』ですよ。
ともすればくどくなりがちな酔っ払いの話も決してそのようには感じず、逆に
もっともっと続けて…と思ったほどでした。
うどんを食べる仕草も、声の出し方も文句の付けようがありません。
特にうどんを食べる所は場内がシーンと静まり返るほど。
「そば」と「うどん」は食べ方が違うと言いますが、今日のはまさしく
「うどん」でした。
・笑生さん
2月25日の「早朝寄席」では少々酷評してしまいましたが、今日は良かった。
特に吉五郎がてめぇの大家に啖呵を切る場面が圧巻。
「大工調べ」の棟梁を思わせる啖呵でした。
お白洲で奉行と大家を言い間違えたのは御愛嬌。
サゲも綺麗に決まり、見事にトリの任を務めたと思います。
公演がハネ、階段を上がって外に出ると前の店は「ビデオスペース 金太郎」
思わず「吉五郎」という店も探してしまいました
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柳家初花…『千早振る』
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林家たけ平…『星野屋』
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三遊亭きん歌…『ねずみ』
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《お仲入り》
三遊亭歌彦…『うどんや』
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桂笑生…『三方一両損』
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私、「ネタ出し」って好きじゃありません。
寄席の面白さっていうのは、マクラなどから演目を考えることにあると思う
ので、最初から何をやるか判っている「独演会」や「ホール落語」には原則
として足を運びません。
最近のお客さんは定席の演芸場に「事前に演目を教えて欲しい」とか「せめて
トリだけでも演目を教えて」という問い合わせをするそうです。
前に聴いたのと違う噺を聞いてみたいとか、同じ噺を聴きたくないという理由
らしいのですが・・・。
ただ今回は、歌彦さんときん歌さんが出演することと、もう一度たけ平さんの
「星野屋」を聞いてみたい、という理由から池袋に向かいました。
正真正銘、初の「ネタ出し落語会」鑑賞記です。
深夜寄席や早朝寄席と違い、まずは開口一番で前座さんが登場。
左吉さん。もちろん初見です。
松岡昌宏に似てなかなかのイケメン。瀧川鯉斗さんと2人並ばせたら面白い…
などと考えましたが、ちょっと雰囲気が硬かったように思います。
今後に期待しましょう。
・初花さん
クスグリもなく、「千早振る」をまっすぐに演じた印象。
硬軟とか強弱を付ければまた違った雰囲気のでしょうが、今日は余裕がなかったように思います。
・たけ平さん
2月25日の「早朝寄席」では途中で寝てしまったので、私にとっても懺悔の一席。
改めて全編聴いてみると面白い噺でした。
ただ星野屋の旦那がお花の家で再会する場面は、もっと2人を悪人風に仕上げても良かったのではないかなと。
一番の悪党は「お花のおっかさん」なんですが。
・きん歌さん
素晴しいの一言。適度にクスグリを交えメリハリのある噺で、「鼠屋」のオヤジが
息子の事を甚五郎に話す場面は、涙をこらえるのに必死でした。
3月18日の「早朝寄席」で初めて拝見し今回が2度目ですが、今後も機会があれば噺を聴いてみたい噺家さんです。
・歌彦さん
もうね、私の中では『名人』ですよ。
ともすればくどくなりがちな酔っ払いの話も決してそのようには感じず、逆に
もっともっと続けて…と思ったほどでした。
うどんを食べる仕草も、声の出し方も文句の付けようがありません。
特にうどんを食べる所は場内がシーンと静まり返るほど。
「そば」と「うどん」は食べ方が違うと言いますが、今日のはまさしく
「うどん」でした。
・笑生さん
2月25日の「早朝寄席」では少々酷評してしまいましたが、今日は良かった。
特に吉五郎がてめぇの大家に啖呵を切る場面が圧巻。
「大工調べ」の棟梁を思わせる啖呵でした。
お白洲で奉行と大家を言い間違えたのは御愛嬌。
サゲも綺麗に決まり、見事にトリの任を務めたと思います。
公演がハネ、階段を上がって外に出ると前の店は「ビデオスペース 金太郎」
思わず「吉五郎」という店も探してしまいました
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