演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/03/17 深夜寄席~卒業公演~

2007-03-17 | 深夜寄席見ブんログ
柳家喬之助…『寄合酒』

五街道佐助…『火焔太鼓』

柳家太助…『厩火事』

古今亭菊朗…『湯屋番』

春風亭朝之助…『鹿政談』


午後7時半で既に列ができてました

喬之助さんの与太郎って好きだなぁ・・・。
デカイ声とニコニコ愛嬌のある顔。ホント憎めません。
今回は5人出演なので、喬之輔さんは15分で高座を下りました。

佐助さん。道具屋の話から本題へ。
おかみさんの色っぽさが良いです。
お屋敷に太鼓を持っていくまでの不安げな旦那の感情と、太鼓が売れて有頂天で家に帰る喜びの感情の対比がお見事でした。

太助さんの前に菊朗さんが場内に出て膝送りのお願い。
席案内でも十分に笑わせるサービス精神に感心しました。

太助さんは、いかにもこの噺らしいマクラから本題に入ります。
「お崎さん」が「尾崎さん」に聞こえ、一瞬新作かと思いましたが…。
口では離縁したいと言いつつも、仲人さんに止めてもらいたい、やっぱり旦那のことが好き、というお崎さんの気持ちが良く表れていました。

菊朗さんは羽織に真打興行のチラシを表裏2枚付けて登場。
八方破れの衣装同様、噺も八方破れで・・・。
落語協会の「インターネット落語会」用のネタ出しは「鈴が森」だったけど、やりたいネタは「湯屋番」。
二つ目最後だから大胆に行ったのか、真打になってもこのような芸風なのかはわかりませんが、掟破りの内容に場内は爆笑に次ぐ爆笑!
高座を下りたときにちょっと覗けた楽屋では、喬之助さんも大爆笑でした。

トリは国立演芸場の若手研鑽会から直行の朝之助さん。
「立て膝の投げキッス」はこれから見られるのでしょうか?
関東と関西の文化の違いを紹介し本編へ。
この噺、合間合間に関西弁が入るので結構難しいと思うのですが、あまり関西弁を多用しないで演じていました。
先代の柳朝とは全くタイプが違いますが、その名に臆することなく我が道を突き進んで欲しいと思います。


5人とも今夜が二つ目として最後の高座だったようですが、いよいよ4日後には真打披露興行が始まります。
真打としてはここからがスタートライン。長丁場の披露興行、そして今後の活躍を願って止みません。