演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/03/13 LOFT寄席

2007-03-13 | 芸協見ブんログ
瀧川鯉斗…『出来心』

瀧川鯉橋…『長屋の花見』

桂右團治…『雛鍔』

《お仲入り》

マジックジェミー…「マジック」

三遊亭遊之介…『三方一両損』


年がら年中歩いている通りで、まさか落語をやっているとは思いませんでした。
ドンキホーテの前あたりから、
「どこかな?どこかな?“ねぇ、きっと、ロフト”・・・なーんてな!」
などとくだらないことを考えながら歩いている間もなく到着!!
『NAKED LOFT』(ネイキッドロフト)
普段はロックのライブをやっているそうですが、音楽(特に洋楽)に全く興味を
示さない当方は、いつも素通りしている場所でした。

開口一番は鯉斗さん。
先日の池袋で初見した時に、「長瀬智也かと思った」と書きましたが、
出てくるなりいきなり、
「タイガー、タイガー、じれっタイガー」
噺は「出来心」ですが「花色木綿」を織り交ぜながら20分の熱演。
ちょっとこもった口調は気になりますが、イケメンで性格も明るそうだし、
これからスクスクと伸びて行って欲しい噺家さんです。

鯉橋さんは今年正月の深夜寄席以来2回目の高座姿。
鯉昇一門の二つ目さんが、雨の飛鳥山公園で花見をしたというマクラに
大笑いしてしまいました。
で、その流れのままに「長屋の花見」を30分たっぷり。
煮出した‘お茶け’の他に用意したウィスキーが、‘蒲鉾’を食べる時に
役に立ったという斬新な内容でした。

3日連続拝見の右團治師匠。
実は私と同年代ですが、見れば見るほど愛らしい方です。
出し物は「雛鍔」という、あまり寄席では聞かない噺で、マクラからのフリ
では「真田小僧」かなとも思いましたが、なかなか面白い内容でした。
それにしても落語に出てくる子供というのは、無邪気な中にもしっかりした
一面があり、まるで昔の私を・・・

マジックジェミーさんの奇術は、トランプ&新聞紙(ニュースペーパーか?)
・袋&卵(エッグインバッグか?)・マカデミアナッツに移動する1万円札・
水と氷(ウォーターチェンジアイスか?)
「お札を貸して下さい」の声に、思わずバッグの中を探していたら注目されて
しまった
こういう時に何で、パッと出て来ないんだろ?我が1万円札。
でも舞台に上がったら、前に出たオヤジさん以上に緊張しちゃうだろうから、
ジュリエットさんが出てくれて良かった
ジェミーさんのマジックも良かったけど、私はアシスタントの女の子の方が
気になりました。小室千明さんだったのかなぁ

トリは遊之介師匠。
「三方一両損」は私も小学生時代に、クラスのお楽しみ会などでやりました。
ちゃんと着物に羽織、足袋まで履いて、出囃子は生意気にも八代目桂文楽師匠の「野崎」を使っちゃって…。
あの頃は小学生の間でも加藤剛の「大岡越前」は人気で、この噺のサゲは判り
やすかったんです。
先月25日の浅草で拝見した遊之介師匠は「狸の札」でしたが、今日の噺は
じっくりたっぷり聴かせていただきました。

ロフト寄席は今回が最後だそうで、とってもとっても残念です。
鶏の唐揚げつまんで芋焼酎呑みながら、マジック見たり落語を聴いたり。
そんな贅沢な場所が終わりだなんて・・・
第1回から見たかったな